【カブトクワガタ日記】第58回 ラストバトル、ついに決着! そしてエピローグへ……

長いようで短かったな!!

 巨大洞窟を舞台にした、『カブトクワガタ』における最後の戦い(あくまでもメインストーリーの話ね)の模様を連日記事にしてきたわけだけどね。

 今回いよいよ、決着の様子をつまびらかにしたいと思う。

 巨大洞窟のラストバトルは、理外の3連戦であった。

 1回戦は、強さMAXの500を誇るサタンオオカブト。

 2回戦は、“最強クワガタの一角”であり、“地獄の裁ち鋏”の異名を持つギラファノコギリクワガタが相手--。

 そんな強豪を打ち倒したかどまん君の前に現れた最後の相手はパラワンオオヒラタクワガタで、強さこそサタンオオカブトに引けを取るもののコイツは……!

 確実に最高攻撃力の“88”を叩き出してこちらの攻撃を受け流す(こっちのヘルクレスオオカブトの最高攻撃力も88だからな)という、パワーよりも“技巧”に重きを置いたイヤらしい相手だった!!

 もしも、ここでヘルクレスオオカブトのスキル“げんきアップ”を使えたなら最高攻撃力は“99”まで跳ね上がるので、パラワンオオヒラタクワガタを一蹴することができたろう。しかし、そのスキルはすでに強さ500の強敵・サタンオオカブト戦で使わざるを得なかったため、3戦目のここでは“品切れ”状態にあった。

 このへんも、制作サイドの巧みなところなんだよなーーー!

 あえて1戦目にもっとも強さの大きな相手をぶつけてこちらのスキルを使わせ、3戦目の勝負の行方を不透明にしてしまうという……! さすが、少年バトルマンガで鍛えられたコロコロ編集部も関わるゲームと言わざるを得ないね……!!

 こうなると主人公にできることは、高速回転するルーレットをきっちりと見極めて、最高攻撃力の88を確実に目押しすることだけ……! じつに単純な対応ではあるんだけど、ゲーム内のかどまん君は動体視力も反射神経もバッキバキの全盛期である小学生なのに対し、操作する角満さんはそのへんの能力がカラッカラに干上がった51歳なんだよねぇ……(苦笑)。もう、

 グルグルと残像を残して回るルーレットを見ているだけでめまいがしてきて、そのまま布団に直行して寝ちまいたくなるレベル……w それでも、

 目を血走らせながら88を引き続け、ついに……!!

 パラワンオオヒラタクワガタのほうが集中を切らしたのか、66に攻撃力が落ちた!!!

 よし……!! もうここで決めてしまおう!!

 書くことがなくなることを恐れてジリジリと引っ張ってきたけど(オイ)、まだまだ交配について書くことがあるし、“色違い探し”は手付かずだし、今後もアップデートが予定されているようなので、メインストーリーには決着を付けようではありませんか!!

 「よ~~~し……!!! いっけえええええ!!!

 グルグルグル……と高速旋回するルーレットをものともせず、ピタリと目押ししたその数字は……!!

 末広がりの88!! 想像以上に売れている『カブトクワガタ』というゲームの“いま”を象徴するような、おめでたい数字で決着だぁぁああああ!!

 そして……!

 ……戦いが終わってから、洞窟の正式名称が“悪魔の洞窟”だったことが判明www もっと早く教えてくれよ黒いおっさん!!!ww

 すると--。

 その悪魔の洞窟の頭上から一条の光が差し込んで……!!

 物語はついに、エピローグへと向かう。

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

(C)2023 小学館・うえむらひろし