【ゼルダ ティアキン日記】第2回 友達のところに行きたいコログに、料理を食べてくれない

まだチュートリアルの時代に

 ようやくスタートすることができた『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のプレイ日記

 ストーリーを細かく追うような野暮なことはせず、この茫漠な世界で出会ったあんなことやこんなことを切り取った、“ティアキンあるある”をメインに書いていきたいと思っております。

 大塚角満でございます!

 男にしてください!!

 末永く、よろしくお願いいたしますッッ!!(選挙みたいだけど)

 このゲームが発売されてからすでに1週間以上が経過しているので(この原稿、5月21日に書いております)、俺のリアルタイムの進行はすでに、そこそこのところまで進んでしまっている。ナゼなら……ほかにもやらなきゃいけないゲームがたくさんあるのにすべてをそれらはほっぽり出し、ひたすらハイラルの住民となってそこで暮らしちゃっているから!!! もうこの世界から出ていきたくねぇぇええええ!!! という状態になっているのである。

 おそらく、発売当初からプレイされている人は俺と同じような状況にあると思うけど、ここは寛大に、「あったあったw そんなことww」と当時を懐かしみながらお付き合いいただければと思う。

 物語が始まってからしばらくは、本作の大特徴である“空島”を舞台にゲームは進行する。

 それは、言ってみれば壮大なチュートリアルみたいなもので、『ティアキン』でやれることの基礎を学びながらじりじりとストーリーを進めていくターンになっているのだ。

 ……まあ、“基礎を学ぶ”とシレッと書いておいてナンだけど、この『ティアキン』というゲームは恐ろしいほどいろいろなことができてしまい(スクラビルドとかマジックハンドでな)、五十肩の影響で腕すら上がらないリアル世界の俺以上にさまざまな行動が可能なので、序盤に学べることなんて……ゲーム全体でできることを100としたら正直、0.2くらいだと思う。それくらい『ティアキン』というゲームは深く、自由で、楽しいのである。

 そんな中、最初に覚える生活の知恵(?)は食材の加工……つまり“料理”であろう。

 と言っても難しいものではなく、熱源があったらそのまわりに肉や野菜をバラ撒き、焼けたら回収するだけだ。↓こんな感じで。

 欲張りにたくさんの“ソラダケ”(キノコね)を手に持ち……!

 焚火に向かってバラバラバラwww これで、ナマのキノコをぼりぼり食べるよりも回復効果の高い“焼きソラダケ”ができる。また、焚火の上に鍋があればさらに調理の幅は広がり、

 ぐつぐつぐつ……!

 複数の食材をいっしょに鍋にブチ込むと……!!

 さらにいろんな効果がついた、手の込んだ料理となる。レシピの幅も異常なほど広いので、俺は野生の鍋(?)を見つけるたびに、

 鍋マークのマーカーを付けて目印にしている。これがじつに利便性が高くて便利なのだ。

 さて、そんな空島をウロチョロしていたところ、どこかから誰かの悲鳴が聞こえてきた。

 「なんだなんだ」

 とそっちに向かうと……!

 デカいリュックが助けを求めている……! 近づいて話を聞くと……!

 おお! コログ族じゃないか!! 見つけるといいものをくれる、前作でもおなじみの妖精!!

 どうやら彼は友達とはぐれてしまい、且つ、疲れ果ててここから動けなくなってしまった模様。助けるには、

 遠くに見えるあの狼煙のところまで運んであげなきゃいけないらしい。

 この“友達とはぐれたコログ”のミッションは、『ティアキン』の全編を通じて本当にアチコチで遭遇することになる。そのたびに、いまできるあらゆるテクニックを駆使してはぐれコログを運んであげることになるんだけど(空に打ち上げたりなw)、このときのリンクは……! ほぼ裸同然で、できることがほとんどない!!

 でも、助けを求めているんだから、いまの技術だけで解決できるに違いない。そこでまずは、押したり引いたりをしてみたんだけど、バランスの悪いコログは高台から転げ落ちるだけで遠くまで移動させることができない。

 そこで、「疲れちゃって動けない~……」ということだったので、

 「何らかのエネルギーがあれば、自力でヨチヨチと歩いていくに違いない!!」

 と確信し、敵のゴーレムから奪い取った、

 「そら。これでも食え」

 ってんで、“ゾナウエネルギー”というエネルギー源を与えてみた。しかし……。

 シーーーーーーーーン……w

 く、食わない……。やっぱりコレは……硬すぎたのか!?

 となれば、ここでできることは……!!

 執事ゴーレムが教えてくれた、いろんな効果がある薬や料理を作って、はぐれコログに与えてやることくらいだな!! ていうか、コレが答えじゃん!!ww

 というわけで先ほどマーキングした鍋に戻り(ホラ、便利)、さっそく……!

 がんばりを回復させられるという“がんばり丸ごと焼き”を調理!!ww さあ、こいつを喰って自分で歩いて友達のところに行ってくれ!!ww

 先ほどのコログにがんばり丸ごと焼きを食わそうとしたところ……!!

 「むしゃむしゃ」

 ……って、自分で食っちまったじゃねえか!!!(驚) そもそも、コログにメシなんて食わせられないやん!!!><

 けっきょく、

 「このこの!! 動け! 自分で歩け!!><

 持ってた棒で叱咤するも、答えはわからずじまい……w はぐれコログが無事に友達のもとに迎えたのは、リンクがもう少し成長した翌日のことになったのでした……w

 続くw

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』公式ホームページ:
https://www.nintendo.co.jp/zelda/totk/index.html

(c)Nintendo