マックスパワーのぶつかり合いに!
谷のご神木での激闘が続いている。
ここまで、いくつものご神木を舞台にバトルをくり広げてきたかどまん君御一行だが、正直、ここまでの戦いは子猫どうしが甘噛みと猫パンチで対峙する“じゃれ合い”の域だったんだなと思い知らされてしまった。
本当の戦いは……谷のご神木からだったのだ!!
この木に集うカブトやクワガタは、まさにライオン!!!(虫だろ)
自分の手で卵から“戦闘タイプ”として育てた虫じゃないと、谷のご神木に集う怪物たちにはまったくもって歯が立たない!!><
『カブトクワガタ』プレイヤーの誰もが、この現実を突きつけられると思う。
これはおそらく、秘境の谷まできたら気持ちを一度リセットし、配合・育成にシフトして時間を使ってもらいたい……という制作側の意志が絡んだバランス調整なんだろうなと感じる。そういう意味では、俺はこれまでに何度もみずからの意思で立ち止まって育成のターンを消費してきたので、目の前に、
モーレンカンプオオカブト……という、いかにもモーレツそうなカブトが出現しても引き返したり、立ち止まったりはしなかった。このまま突き進んで、一気に谷のご神木を制覇してくれようぞ!!
とはいえ……。
モーレンカンプオオカブトは、ちょうわ(緑)のカブトであった。となればこちらは、性格勝負で勝てるつよき(赤)の虫を出したいところなんだけど……!
前回の記事を読んでもらうとわかる通り、我が軍は強気虫が不足していて強さ340のヒメカブトくらいしか戦士がいない(苦笑)。となれば、端から性格勝負は捨てて、自軍が誇る“最強戦士”を出すしかなかろう。
いま、角満軍が自信をもって戦いの場に送り出せる最強の男は……もちろん!!!
そう!!! 金目当てで生産されまくった(苦笑)伝説級の武闘派!! 強さはMAXの“500”を叩き出すヘルクレスオオカブトのオスしかいない!!
さあさあ、これはスゴいことになったぞ。
もうね、リング上でヘルクレスオオカブトとモーレンカンプオオカブトが対峙しただけで、
この迫力!!! 両者ともにデカすぎて、画角にまったく収まってねえ!!www その状況はまさしく……1981年9月23日の田園コロシアム決戦!! 地上最強を決めるアンドレ・ザ・ジャイアントvs.スタン・ハンセンの激突を髣髴とさせるものがあった!!!(意味がわからない少年少女の皆さん、ごめんなさい)
両雄はともに調和虫なので、性格勝負は当然、
引き分け。つまり、ポテンシャルのみのガチンコ勝負が展開されるってことだ。
そのぶつかり合いは……!!
ヘルクレスオオカブト、攻撃力94!!! 半端ない破壊力!!
一方のモーレンカンプオオカブトは……!
ヘルクレスオオカブトのウエスタンラリアットにビビったのか、なんともヘロヘロなこの数値ww 1本目は無難に、強さで圧倒するヘルクレスオオカブトが奪った。
しかし……! この勝負は、そうそう簡単には終わらなかった。
ルーレットの速度が上がる2本目で、ヘルクレスオオカブトは目押しに失敗し……!
やべwww 75を引いちまったよwww これで相手も75を出したら引き分けで、3本目に突入しちゃうんだけど……!
って、まんまと出すんだよねぇぇぇええええ!!!ww こういうところが、『カブトクワガタ』のシビアなところなんだよな!!
しかし、目押しで失敗することは意外と多いので、このままだと逆転負けを喰らう可能性も出てきた。
そこで……!
必勝を期するために、ヘルクレスオオカブトは禁断の魔技……!!
スキル“げんきアップ”を使用!!ww すると、ただでさえ高かった攻撃力は、理外の……!!
デタッ!!!ww 限界値である“99”!!!ww これを出したら、さしものモーレンカンプオオカブトも……!!
降参するしかないよねーーーーー!!!ww
こうして、究極の田園コロシアム決戦は、
我が軍の勝利!!! さあさあ、つぎの虫にいってみようかあ!!
続く!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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