ギリギリの戦い!
これまでとは明らかに危険度が違う戦場、谷のご神木で、未捕獲の6匹の虫を打倒しなければいけなくなった。そして前回はその端緒として、パラワンオオヒラタクワガタのオスをギリギリで撃破した……という話を書いている。
その戦闘を振り返るに、ここから先はおそらく、木に引っ付いていた野生のカブト&クワガタではまったく歯が立たない究極のバトルアリーナとなっているのであろう。戦闘用に自分で交配・開発した育成虫……それもかなりの戦闘力を有していないと、ボッコボコの返り討ちに遭うに違いないーー!
そういう意味では、この間熱心に交配をくり返していたヘルクレスオオカブトならば、相手がどんな怪物でも対等以上に渡り合える気がする。そしてその前に金策用にたくさんの戦士を誕生させていたニジイロクワガタも、そう簡単には負けない攻撃力を誇っていると自慢できる。
そんな中……!
たったひとつ、我が軍に懸念材料があるとすれば……!!
↑こちらの“つよき(赤)”の戦士……!
この段階で、俺が交配で育てた強気虫はヒメカブトしかおらず、その強さは“340”が最高……。元気がMAXの10でこの数値なので、最高攻撃力もよく言って「ほどほど」しかない。
それでも、秘境の谷に来るまでは、先陣を切って戦える切り込み隊長のひとりだったんだよな……。それゆえに、
「強気はヒメカブトがいるから、しばらくほかの虫は交配しなくても大丈夫かなww」
↑このように安心して、ヘルクレスオオカブトに注力することができていたのである。
しかし……!
パラワンオオヒラタクワガタに続いてロックオンした新虫はエレファスゾウカブトのオスだったんだけど、その強さと言ったら……!!((゚Д゚;))
うお!! 400もあるのかよ!!!((゚Д゚;)) こ、これじゃあ、性格勝負で勝てたとしても……!
強さ比較は……!!
ヒメカブト(340)vs.エレファスゾウカブト(370)
まだ負けてるぅぅぅぅおおおおお!!!www
こいつはたいへんなことになったぞ(((( ;゚Д゚)))
でも、ここまで来たら戦うしかないので、最高攻撃力を目指して目押しをしたところ……!
よ、よし……! とりあえず最高値の68を引くことができた!!
しかし、よく見るとわかる通り、強さで上回るエレファスゾウカブトの最高攻撃力は69……!! これを引かれたら、問答無用で敗北になっちゃうんだけど……!
うは!! あっぶね!!ww ギリギリで56止まりで、とりあえず1本目を取ることができたーーー!!ww
とはいえ、問題はここからだ。
2本目はルーレットの回転が速くなるので、目押しも3回に1回くらいは最高攻撃力を外してしまったりする(老眼なもんでね)。そこで、
ヒメカブトのスキル“ダブルチャンス”を使って、ルーレットを2回回せるように小細工をしてみたw その結果……!
よかった……w ひとまず68は確保できたぞ……!w
さあ、あとはエレファスゾウカブトが69を外してくれることを願うばかりだったんだけど、そうは問屋が卸さないのが『カブトクワガタ』というゲームのシビアなところでだなぁ……!!(((( ;゚Д゚)))
かーーーーーー!!!ww バッチリと69を出しやがったよ!!ww こういうところ、ホントにこのゲームは容赦がない!!!
さあ、これで1対1だ。
もしも2回目でも69を出されて“完敗”なんてことになったら、一度よろず屋の地下にこもって強気虫の生産に入らないといけないかもしれない。もう俺は、その段階に入ってきてしまっているのだからな……!
それでも、このエレファスゾウカブトとの戦いはどうにか……!
ヒメカブトは68!!
エレファスゾウカブトは56で……なんとか勝利!! これに気を良くしたヒメカブトは、
「くぇぇぇえええええ!!!!www」
とエラソーに雄叫びをあげていたけど……勝てたの、ぶっちゃけマグレだからな!! 恥ずかしいから、あんまドヤってくれるなやぁぁぁあああ!!ww
そう、まだまだ谷のご神木の戦いは始まったばかりなのだ。
つぎに控えし敵カブトも……!
モーレンカンプオオカブト、強さ400……!!(((( ;゚Д゚)))
厳しい戦いは続く……!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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