【カブトクワガタ日記】第14回 山奥の村にて

バトルが本格化するのはここから!

 町と村をつなぐトンネルの前で、意地悪をしていた謎のおっさんを撃破したかどまん君御一行。

 意気揚々とトンネルを通過すると、間もなく目の前に↓こんな世界が開けた。

 おおおおお……! ここが山奥の村か!!

 思わず発っせられたかどまん君の、

 「ここは山奥の村。凄い山奥だ」

 という発言に、ものすごい山奥感がにじみ出ている。この場所はきっと、相当な山奥なのだろう。そうとしか言いようがないので、念を押しているに違いない。

 そんな山奥の景色に見惚れていると、いっしょにやってきたさなぎが↓こんなことを言ったではないか。

 「私はちょっと行きたいところがあるの」

 ……って、おまえさん、初めて来たんじゃないの??ww まるで、勝手知ったる土地みたいに気安く発言しているけど……そこんとこ、どうなんですか!!?ww

 と、いくら突っ込んでもすでにさなぎの姿は見えないので、俺はそのまま村のよろず屋に。すると……!

 おお! ここでは“ゆず”って子が店番兼ギルドマスター兼虫養殖所の工場長をやっているのか。村のよろず屋は町のそれよりも優秀らしく、

 なるほどなるほど! よりいいエサを売ってくれるのね!! つまり、これまで以上に強い個体を生産・育成したいと思ったら、町で手に入るエサではなく、ここでゲットできる高級品を使ったほうがいいってことか!!

 こういった、新天地で“よりいいもの”を提供してくれる王道方式、わかりやすくて好きよ。育成に困ったら、

 「とりあえず、村のエサを使っておきゃいいや!!」

 って割り切って進められるしね。これなら年齢層が低めのユーザーでも、四の五の考えずについてこれると思うわー。

 そんな、有能な村のよろず屋を後にして村長の家に向かう。そこで、村一番の権力者であろう村長と遭遇し、

 「この村の赤い目は、町にいるのとは桁違いに強い」

 と脅され、さらに、

 「この村で、虫使いたちが腕を競っている場所がある。虫相撲大会と呼んでいる場所じゃ」

 ↑このような情報をゲット!! これってつまり、マンガやアニメ、ゲームでも頻繁に使われる中だるみ防止のカンフル剤……“闘技場”もしくは“闘技大会”ってやつかぁぁぁああああ!!!ww さすが、コロコロコミックが制作に関わっているゲーム!!ww わかりやすい王道路線は少年マンガのセオリーを実践しているってわけですね!!!

 虫相撲大会は、↓このようなトーナメント形式で行われるという。

 うんうん……! これも、ありきたりと言えばそれまでなんだけど、現在の実力を知る腕試しにはもってこいの展開だなー! 物語の途中でこういったアクセントを打ってくれると、一気に遊びやすくなるんだよね!

 そこでさっそく、虫相撲大会に向かおうと思ったところ……!

 さなぎに“まなつ”という少年を紹介してもらった。このイケメンとは確か、元の世界にいたときに学校近くの公園で会ったことがあるぞ。

 さらに、さなぎは……!

 「幼虫のエサをあげるわ♪」

 デタwwww 幼虫のエサ攻勢wwww どんだけ俺にエサを与えたいんだこの女はwww

 そういえば、我が角満事務所の同僚である“たっちー先生”(知らない人は、角満のあつ森日記を読もう)は、良さげな不織布マスクを見つけると、

 「新しいマスクを大量に買ったので、君にもあげるわ

 と言って“必ず”俺に送付してくるんだけど、ちょっとそれに通じるものがあるわ。

 そんなやり取りを経て、お楽しみの虫相撲大会の会場に行ってみると……!

 おお!! さっそく勝負のときだな!!!

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
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