ぶっちゃけ、ここがゲームのスタートですw
深夜の決闘でヒメカブト相手に一敗地に塗れ、命からがら町のよろず屋に逃げ戻ってきたかどまん君御一行--。
屈辱に打ちひしがれるかどまん君に向かい、ギルドマスター(?)のみかんさんは、
「地下に来てください」
と、精神とナントカの部屋に案内するかのように地下施設へと一行を促したのであった……!
……と、ここまでが前回のダイジェスト。
そんなよろず屋の地下に何があったのかと言えば……!!
おおお……!! 町の気のいい雑貨店の真下に、まさか巨大昆虫工場があったとは……ッ!!
ギルドマスター兼昆虫工場の工場長でもあるみかんさんは、喫緊の課題である“VS.夜のご神木の強虫”を見据え、眉に力を込め、
ここでの作業工程をサラリと説明してくれたのであった。
なるほどなるほど……! 交配の作業自体は、じつにシンプルなんだな。チュートリアルに沿って説明すると、
まずは同じ種類の虫の、オスとメスを選定。これが新たな戦士の親となるのだ。すると……!
ネットで話題沸騰!!ww やたらとリアルで学術的なカブト&クワガタの交尾シーン!!!
これ、まだノーマル体型のオスメスだから大したことないけど、伝説級の2匹になると画面いっぱいに巨大なメタリックボディーが広がり、それががくがくユラユラと揺れるもんだから大迫力なんてもんじゃない。これも詳細な図鑑モードと同様に一見の価値があるシーンである。
そんな交尾が成功すると、やがてメスが卵を産む。
ここで注目すべきはみかん工場長が審査してくれる卵の大きさだ。ここでは“〇”となっているけど、ぶっちゃけコレでは大したことない。
「デカさとは強さだ!!」
もしくは、
「強さとはデカさだ!!」
とあまたの格闘マンガで語られてきた通り、この『カブトクワガタ』においても最終的には、
“いかに大きな個体を生み出すか”
がゲームを楽しむ上での目標になっていく。
まあ今回はチュートリアルなのでそのまま進めるけど、この連載でもじきに、独自の方法でたどり着いた“角満流・デカい虫の育て方”を指南していくことになると思うので、どうか期待していてほしい。
卵が生まれたら、栄養たっぷりの土を与えて育てなければならない。
↑これが、卵や幼虫のエサになる土だ。当然、★の数が多いほど栄養価が高くなり、虫の発育もよくなる。
ここで、そこそこのエサを与えると……!
デタ!!!ww くっそリアルな幼虫!!!www このへんの妥協なき見せかたは、さすが植村さんと言ったところか!!!
ちなみに、けっこういいエサをあげたので成長具合が◎になった。
そして、この作業を何度かくり返すと……!
ズーン……!
ズズーーーーン……!!ww
って、デケェなオイ!!!ww しかも、Rスティックでカメラをグリグリと好きな角度に回して見られるとか……! 幼虫の表示にかける愛情が凄まじい!!!ww
さらに……!
サナギ~~~ん……ww
幼虫のあとは、当然ながらサナギにww これももちろん、カメラを縦横無尽に回しまくってサナギを観察することができる。世のサナギマニアが大歓喜する瞬間だな。
ちなみにこのときは、ロクなエサが残っていなくて成長具合が△になってしまった。交配からの育成を行う場合は、事前にいいエサ(最低でも4個な)を用意しておかないと後悔することになるぞ!
……てな作業を経たのちに、生まれてきたのが!!!
ぼちぼちのノコギリクワガタ^^; 左上のタブに“いくせい”とあるけど、“やせい”の虫とは厳然と線が引かれているというわけだ。そう、最後はロクなエサをあげられなかったかわいそうなノコギリクワガタだけど、それでも野生のそれよりははるかに強い(はず)のである!!
そしてここから、俺は“交配の沼”にハマっていくことになるのだ。
続く!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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