By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先々週発売したコロコロコミック3月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
さて、先週末に新パックである「ヒーローズ・ダークサイド・パック ~闇のキリフダたち~」がついに発売となった。
面白そうなカードが盛りだくさんのこのパックだが、私が最初に注目したのはこれだ。
《魔獣星樹ギガゲドー》。光闇というマニアックな文明の組み合わせで、しかも一見そこまで派手なことは書かれていないためにスルーされがちだが、ある特定の集団にとっては画期的な一枚と言える。
その集団とは、「月光王国」だ。
なぜなら、これほど軽量かつ簡単にシールドを回収して「オシオキムーン」を発動できるカードは他にないからである。
とはいえ「オシオキムーン」の基盤が強化されたとしても、肝心の「オシオキムーン」持ちが強化されていない以上そこまで強いデッキにならないのではないか……と、思われるかもしれない。
だが「月光王国」には《魔獣星樹ギガゲドー》の最高の相棒となるべき逸材がまだ眠っていたのだ。
そう、そのカードとは。
《至宝を奪う月のロンリネス》と組み合わせたらブロッカーが連鎖するのでは???🤔🤔🤔
《至宝を奪う月のロンリネス》は数ある「オシオキムーン」持ちの中でも《三日月を謡うオラトリオ》と並んで数少ない「クリーチャー踏み倒し」が可能な能力を持っている。
つまり、「クリーチャーが出るたびにシールド回収が可能」な《魔獣星樹ギガゲドー》と組み合わせることで、手札のブロッカーもしくはシールドが尽きるまでクリーチャーを連鎖させることが可能となるのだ。
このクリーチャー連鎖の過程でさらなる「オシオキムーン」持ちのブロッカーを展開すれば、「オシオキムーン」をどんどんと累積させることもできる。となれば、あとは7コスト以下の「オシオキムーン」持ちブロッカーを厳選するだけだ。
《月と破壊と魔王と天使》は「月光王国」の頂点であり、今回のコンセプトにもこれ以上なくマッチしている。クリーチャー連鎖の回数上限はシールド枚数によってあらかじめ決まっているが、《月と破壊と魔王と天使》は登場時にシールドを2枚も追加できるので、追いロンリネスが可能となるからだ。
また、《偽りの月を盗むファントム》は連鎖の途中で出せば「オシオキムーン」でほぼ相手の手札を《ロスト・Re:ソウル》できるだろうし、それだけでなく《月と破壊と魔王と天使》の「オシオキムーン」と組み合わせれば、「相手のシールドブレイク→相手のシールドブレイク→ファントムで2捨て」という台パン不可避の陰湿コンボが実現する。
《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》は貴重な闇単色のブロッカーでありながら3→5のジャンプを可能とする上に受けにもなるので
《魔王と天使のサイン》は《至宝を奪う月のロンリネス》蘇生→効果でシールド剥がして「オシオキムーン」で《魔獣星樹ギガゲドー》展開といった具合に盤面更地から連鎖スタートできるので、相手ターン中に大展開できるオプションができるのが魅力だ。
《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》は《至宝を奪う月のロンリネス》が出せるので、3ターン目に《魔獣星樹ギガゲドー》を出して4ターン目に連鎖開始するルートを作ることができる。ロンリネスブロッカー持ってねーじゃねーか!すみませんでした……
《月と破壊と魔王と天使》の「オシオキムーン」で相手のシールドを割り切ったら、あとは《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》でブロッカー軍団を攻撃可能にしてダイレクトアタックを決めよう。
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
『初期案』
4 | 《レク・シディア》 | 4 | 《魔獣星樹ギガゲドー》 | 4 | 《至宝を奪う月のロンリネス》 | 4 | 《偽りの月を盗むファントム》 | 4 | 《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》 | 4 | 《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》 | 4 | 《月と破壊と魔王と天使》 | 4 | 《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》 | 4 | 《スラッシュ・チャージャー》 | 4 | 《魔王と天使のサイン》 |
回らんが???🤔🤔🤔
理論上隙がないと思われたデッキ構築だったが、実際に回してみると雨ざらしで3年くらい放置した自転車くらいのガタガタ具合であった。
その原因は、そもそも4枚ずつの《魔獣星樹ギガゲドー》と《至宝を奪う月のロンリネス》がそんな簡単には揃わないという部分にあった。
光闇という組み合わせ特有の致命的なドロー力の弱さのせいで、クリーチャーの2枚コンボですら満足に揃えられないのだ。
つまりこの問題を解決するには、3文明目を足すほかない。
だが最速4ターン目に決まるコンボで最速パターンだと3ターン目と4ターン目の行動が決まっている以上、ドローやサーチのアクションを挟めるのは2ターン目しかない。
したがって必要なのは、2ターン目のアクションで《魔獣星樹ギガゲドー》と《至宝を奪う月のロンリネス》のどちらにもアクセスできるカード。
私が導き出した答えはこれだ。
《未来設計図》を使えばいいのでは???🤔🤔🤔
種族・文明を問わない2コストのクリーチャーサーチといえば《未来設計図》をおいて他にないだろう。地味に《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》も探せるので、4ターン目始動の確率アップに貢献してくれる。
そうなると他にも自然のカードを入れる必要があるが、《Disカルセ・ドニー》はブロッカーでこそないものの、マナベースを安定させつつ追加の《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》として機能する。また、単体で踏み倒しメタへの対策になっているのもありがたい。
《ライマー・ブローコ》は見慣れないカードだが、《至宝を奪う月のロンリネス》から出せる受けトリガーでありながらもマナ回収が可能という唯一無二の役割を果たす。
《ツルハシ童子》は追加の受けトリガーとなりつつ連鎖中に《月と破壊と魔王と天使》を探せる役割を果たす。
また、《時間龍 ロッキンスター》もかなりマニアックだが、光以外の呪文を封じられるので《月と破壊と魔王と天使》と《偽りの月を盗むファントム》による陰キャコンボの完走率を高めてくれる。
というわけで、できあがったのがこちらの「ギガゲドー・ロンリネス」だ!
『ギガゲドー・ロンリネス』
4 | 《魔獣星樹ギガゲドー》 | 4 | 《Disカルセ・ドニー》 | 4 | 《至宝を奪う月のロンリネス》 | 4 | 《偽りの月を盗むファントム》 | 4 | 《ツルハシ童子》 | 3 | 《ライマー・ブローコ》 | 4 | 《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》 | 4 | 《月と破壊と魔王と天使》 | 2 | 《時間龍 ロッキンスター》 | 2 | 《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》 | 4 | 《未来設計図》 | 1 | 《次元の霊峰》 |
まつがん「よし、勝負だデッドマン!」
デッドマン「いいですよ!」
まつがん「やった、4ターン目にブロッカー連鎖が始まったぞ!~~(中略)~~《月と破壊と魔王と天使》の『オシオキムーン』をストック!《時間龍 ロッキンスター》で呪文を縛りながらデッドマンのシールドを1枚ずつすべてブレイクだ!!」
まつがん「?????????(無言で爆散)」
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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