トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×メロン 第2回】
あとばる選手×メロン選手による対談の第2回目！
今回は『3』の中でも環境上位として人気の高いシャープマーカーをピックアップ。『3』でも屈指の使い手であるメロン選手に、シャープマーカーでの立ち回りのポイントをたっぷりと聞いていくぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ－ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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世界最高峰の実力を持つプレイヤーで、あらゆるブキを使いこなすマルチウエポナー。エイムの正確さ、キャラクターコントロールの練度、視野の広さ、状況判断の的確さとすべてにスキがなく、一切無駄のないその立ち回りはもはや芸術的。実績も抜群で『スプラトゥーン2』ではXパワー3155.9という歴代最高記録を樹立。『スプラトゥーン3』でも公式大会である「スタートダッシュ杯」優勝と、その勢いは留まることを知らない。IGZIST所属。
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シャープマーカーを使う上で意識すべきこととは？
――Xマッチのエリアでシャープマーカーを使う上でメロン選手がとくに意識していることはありますか？
メロン：いまって本当にシャープマーカーが多いので、相手のシャープマーカーにいかに無駄にカニタンクを使わせるかってのはけっこう意識していますね。
――具体的にはどういったことをしていくんですか？
メロン：簡単に言うと、敵陣の奥でカニタンクを使わせることですね。たとえば、キンメダイ美術館のステージってリスポーンからエリアまでの距離が近いんですけど、敵陣のリスポーン前の広場奥で相手にカニタンクを使わせれば、エリアに圧をかけにくくなるので、そういうところで使わせたら無駄吐きさせられたことになる。
そのためにはいかに前線を押し上げるかが重要なんですけど、自分たちの打開が終わったあとに、エリアだけ塗ってすぐ敵陣に入ってというのをやると、ポジション取りをしているだけでも相手がけっこう奥で使ってくれたりするので、そこは意識するといいかもしれないです。
――相手が生き残るために吐くという状況を作れれば一番いい？
メロン：そうですね。クイックボムでちょっとダメージを与えるだけで、やられないために一応カニタンクを使うとか、相手がそのまま前に来たら倒せるから使おうみたいな感じで吐いてくれることも多いので、そういうシーンを増やしていけると勝ちやすくなるかなと思います。
――個人的にクイックボムの使い方が難しいと感じているんですけど、どんな場面で使うのがいいですか？
メロン：クイックボムの利点は使い勝手のよさなんですよ。あまりインクを消費しなくて、クイックボム分の塗りが一瞬で発生する。なので、ほかの固形ボムよりも手軽に相手への牽制に使えるし、一瞬でインクが広がるのですぐに足元を確保したい場面でも便利です。
あと、ちょっとテクニカルな話ですけど、エリアの塗り合いのときに、時間差で爆発するように上に投げると、相手よりもほんの一瞬多く塗れるタイミングができて、その一瞬でエリアを取り切ることができたりとか。
――相手が塗り切ったところでクイックボムが落ちてきて塗り返すみたいな。
メロン：そうですね。
――クイックボムって意外と当てるのが難しい印象があるんですけど、それば感じたりしないですか？
メロン：それはあまり感じないですね。でも、直撃させるのは、ある程度相手の動きを予測しないと難しいのはあります。なので、どちらかというと相手に来てほしくない場所。ここを通られたら嫌だなとかいうところにポイっと投げておくと、相手は一瞬でも「ここクイックボムを投げられているので行けない」ってなるので。
あとばる：そのあたりは慣れの問題だと思いますね。近距離対面なら真下にボンボンと2発投げるだけでも強いですし。
――自分は敵を見つけた段階で、すぐにクイックボムを投げるクセがあるんですけど、結局逃げられて倒しきれないことが多くて。そもそも最初にクイックボムを投げるのはあまりよくないですか？
あとばる：悪くはないと思いますけどね。
メロン：僕も悪くはないと思うんですけど、シャープマーカーってメインよりサブの射程の方が長いじゃないですか。だからクイックボムを投げてもメインの射程が届かなくて逃げられちゃう。なので、どちらかというと「対面になった。2発当てた。あとちょっとなんだけどな」というときにクイックボムを投げる、いわゆる「追い討ち」の使い方が一番正しいかもしれないです。
ただ、ゼロ距離対面みたいなときだと、相手の足元にクイックボムをひとつ投げて自分が動けるスペース+相手が動けないスペースを作って、撃って倒すというのはよくやります。
――Xマッチのエリアでシャープマーカーを使う際に必ず入れるギアはありますか？
メロン：初心者から上級者まで全部に通じて使えるギアはイカニンジャかなと思います。実際、自分もXマッチだと絶対につけていますね。
――やっぱり立ち回りのしやすさが格段に違う？
メロン：そうですね。ポジション取りとか、自分がいまからこの敵を倒しに行きたいというときに飛沫があるとバレて待ち構えられちゃうので、そういうのを極力なくして、倒した後もすぐにどこに行ったかわからなくできるようになるので、シャープマーカーとイカニンジャは合っていると思いますね。
――他に入れているギアはあります？
メロン：対物攻撃力アップは入れてますね。
――それはカニタンク対策ってことですか？
メロン：基本的にはそうですね。やっぱり対物をつけていないと、ほぼ確実にカニタンクでの撃ち合いに勝てないので。ただ、まだブキの扱いに慣れていない初心者のうちは、対物を積んでもあまり有効活用できないと思うので、だったらステルスジャンプにして、できるだけ倒されるリスクを減らす方がオススメです。
――あとばる選手はシャープマーカーで絶対に積むギアはあります？
あとばる：サブ性能アップは積みますかね。0.2くらい積むと、けっこうクイックボムがかゆい所に手が届く射程になるので、追い討ちとか牽制もだいぶしやすくなると思います。
環境上位入り⁉ ジムワイパーの強みとは？
――最近はジムワイパーを使う人が増えていますよね。ジムワイパーの強みはどんなところにあるんですか？
メロン：スペシャルに対しての圧倒的な優位性ですね。ジムワイパーは対物に対してダメージ補正が乗るので、「カニタンクやホップソナーをすばやく壊せます」「キューインキも斬れます」といった感じで、メインだけでスペシャルを潰せるのが強いですね。加えて、メインのダメージがタメ斬り70、横振り35と高くて、硬直がないのも強さを増しているポイントかなと思います。
――タメ斬りからの横斬りを当てれば相手を倒せますしね。
メロン：そうなんですよ。あと、クイックボムとの相性もいいですし。
あとばる：あの射程でブレがないのも強いポイントですよね。扱い方にクセはあるブキなんだけど、近距離から遠距離までまんべんなく戦うことができる。
――エリアの大会でもジムワイパーは採用したいブキのひとつ？
あとばる：環境を取りそうな気配はしていますけど、でもやっぱり味方にシャープマーカーがいるという前提はあるとは思います。ジムワイパー単体というよりは、お互いにシャープマーカーがいる中で、ジムワイパーがいるチームだけが相手のシャープマーカーに有利を取れるというのがたぶん強い要因なので。
――やっぱりカニタンクを潰せるというのは大きい。
あとばる：そうですね。カニタンクを潰せるし、メインの射程的にもシャープマーカーに勝っていて、シャープマーカーがジムワイパーを潰せないので。なので、シャープマーカーが一段落ちて、たとえばボトルガイザーとかが環境に上がってくるようなことがあれば、ジムワイパーもまたキツくなってくると思うんですけど。いまのシャープマーカー環境だから強いみたいなところはあると思います。
――そういえば、メロン選手もジムワイパーを少し練習されていましたよね。SNSで「ダメだ。使いこなせない」みたいな発言もされていましたけど、現時点ではあまり持つ選択肢には入っていない？
メロン：そうですね。いまのところは。全ブキの中でジムワイパーが一番下手なので。
――メロン選手でも「ダメだ」というブキがあるんですね（笑）。
メロン：本当に絶望です。
あとばる：メロンくんは練習すれば全然使えるようになると思うけど（笑）。
メロン：いやいや、僕はきついですよ。あのブキは。
――本気で練習すればトップクラスの使い手になりそうですよね。
あとばる：まあ、いまシャープマーカーを手放してまで、ジムワイパーに持ち替える意味があるかと考えると微妙ですけどね。とくにシャープマーカーでXパワー絶賛更新している中でジムワイパーを練習してってのは、なかなか勇気と時間がいるかなって感じはしますね。
・相手のカニタンクをいかに無駄吐きさせられるかがエリアで勝つポイント！
・真下投げや追い打ちなどクイックボムの扱いをマスターしよう！
・シャープマーカーのギアはイカニンジャがオススメ！
次回も引き続きふたりの対談をお届け。カニタンクの使い方について聞いていくぞ。
