【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! 『3』ナワバリ最強チームのリーダー降臨! あとばる×のりすけが語る 「スタートダッシュ杯」~1~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×のりすけ 第1
回】

10月に開催された『スプラトゥーン3』初の公式大会「スタートダッシュ杯」の優勝チームIKAZIST_IGZからリーダーのりすけ選手が対談に登場!

各試合を振り返りつつ優勝できた要因や編成のポイントをたっぷりと聞いていくぞ!

●スプラトゥーン3 スタートダッシュ杯 一般チーム部門 [Nintendo Live 2022]

のりすけ選手のIKAZIST_IGZが優勝した「スタートダッシュ杯」の試合は上のリンクから視聴できる。ハイレベルな試合の連続で、ナワバリをプレイする上ではかなり参考になるぞ。

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UChczP5QLI27iCB-pEfz2eYA
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ika
のりすけ/no risk
的確な判断力と、ミスの少ない堅実な動きでチームをサポートするトッププレイヤー。視野の広さ、状況判断、エイムとすべてが高いレベルにあり、状況に合わせた盤面のコントロールから味方への指示出しまで、さまざまな局面でチームに貢献。彼がいることでチームとしての安定感もグッと高まる。『スプラトゥーン3』初の公式大会「スタートダッシュ杯」ではリーダーとしてチームを率いて優勝。また、「スプラトゥーン甲子園」や「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」といった大舞台の経験も豊富。IGZIST所属。
Twitter:https://twitter.com/8no_risk
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCNQxF_-jccYdCOfvWE2u7YQ
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考え抜かれた編成で「スタートダッシュ杯」を制覇!

――「スタートダッシュ杯」優勝おめでとうございます! 改めてこの大会を振り返ってみていかがですか?

のりすけ:大会の名前の通り、いいスタートダッシュができた大会だったなと思います。チームとしてもこれから『3』が盛り上がるというときに、自分たちを勢いづけるための大会という気持ちで挑んだので優勝できて素直に嬉しいですね。

 

――チームの目標としては「絶対に優勝するぞ」という感じだったんですか?

のりすけ:チーム内では特に目標のようなものは話してはいないんですけど、雰囲気として伝わってくるのは優勝しか見えていない感じでしたね。練習の対抗戦とかでも、勝率で言えば全然いい方なんですけど、ちょっと1試合負けたりしたら、「いやあ」みたいな。練習の段階から1試合も落としたくないという雰囲気はありましたね。

 

――基本が1本先取で、ベスト4まで上がっても2本先取というので、事故って負けるのは全然あり得る大会ですもんね。

のりすけ:そうですね。悪い意味で相手とのタイミングが噛み合ったりとかもあるので、それで負ける可能性を限りなく低くしようという感じの戦い方をしていた気がします。そういった部分が自陣塗りだったりとかで。

 

――自陣塗りもすごく綺麗で、大会のカメラでも注目されていました。

のりすけ:拍手が起こっていたみたいで(笑)。

 

▲わずかな塗り残しもないほどイエローのインクで塗られた自陣。その美しさに、会場の観客からは思わず拍手が起こったほど。
(スプラトゥーン3 スタートダッシュ杯 一般チーム部門 [Nintendo Live 2022]より引用)

 

――そうですね。めっちゃ綺麗でしたからね。あとばるさんはIKAZIST_IGZの強さはどういうところに感じました。

あとばる:まず選手が全員器用ってのはあると思いますね。りうくん選手がステージによって後衛を持ち替えたりだとか、メロンくんも決勝ではスプラシューターとかを持って試合を決めていましたし、ひまじんくんもバランサーとしてしっかり機能していました。
 各々がちゃんと自分の役割を理解した上で、ステージによっては別の役割もこなせるってのが強みという感じはしますね。全員が点取り屋だけど司令塔もこなせて、バランサーもこなせるみたいな。

 

――『スプラトゥーン』のような環境で強いブキが変わるゲームにおいて、こうしたプレイヤーが4人集まっているというのはかなり強いですね。

あとばる:そうですね。これから環境も変わっていくと思うんですけど、このメンバーならその辺も柔軟に対応できるんじゃないかなとは思いますね。

 

――IKAZIST_IGZはどういった経緯で結成することになったんですか?

のりすけ:『3』が出るというときに、甲子園に向けて固定チーム的なものを組んで練習していきたいなと考えていまして、確か僕が最初にりうくんを誘ったんですね。そうしたら、りうくんは元々メロンと一緒にやるつもりということだったので、「じゃあ俺が入って問題がなければ」みたいな感じでまず3人で集まって。
 それで「あとひとりどうする?」となったときに自分らの中だと、ひまじんが一番いいんじゃないかという話になって、「一旦この4人で組んで、うまくいかなかったらなしでいいんじゃない?」という話で、最初にこの4人でエリア杯という大会に出たんですけど、そこで無事に優勝できて。
 そのあとに「スタートダッシュ杯」のオンラインチャレンジが発表されたので、エリア杯で優勝という結果も出たし、ここもこの4人で目指そうということで継続した形ですね。

 

▲『3』発売前に『2』で開催されたオンラインチャレンジでは、上位4チームが「スタートダッシュ杯」への出場権を獲得。のりすけ選手のIKAZIST_IGZは見事に1位通過し、「スタートダッシュ杯」ではシード枠として3回戦から登場した。
(スプラトゥーン3 スタートダッシュ杯 一般チーム部門 [Nintendo Live 2022]より引用)

 

――そのオンラインチャレンジは見事に1位通過して、スタートダッシュ杯の出場を決めました。そこからの準備としてはどういうことを練習の中でやっていったのでしょうか。特に今回はスクリュースロッシャーとLACT-450はほぼ必須という環境だったと思うんですけど、このあたりの編成の振り分けはどう決めていったんですか?

のりすけ:元々、僕たちが『2』の時代にやっていた編成ってのがジェットスイーパーカスタム、N-ZAP85、ボトルガイザーフォイル、.52ガロンベッチューという編成だったんですけど、そこからとりあえずナワバリの環境を見てみようとなったときに、大体はLACT-4501人にスクリュースロッシャー2人、あとひとつなにかみたいな感じだったんですよ。
 じゃあ、一旦これを自分たちに当てはめてみようとなって、まず僕はいつも塗れるブキを持っているので一番塗り性能の高いLACTを担当することになって、次に他のチームを見たときにスプラシューターが強く見えたんですね。
 それで、そのスプラシューターのポジション的な立ち回りは、メロンが一番近いのかなと思って、彼に担当してもらうことにして、スクスロに関しては最初はボトルガイザーとかも入れたりしていたんですけど、ひまじんが「いや、スクスロの方が強いからこっちを持つ」となって、りうくんと2人でスクスロを担当してもらうことにしたという感じですね。
 とりあえずそういうふうに当てはめて、そこから練習を繰り返して、1ステージごとに編成を吟味して「いや、ここはこれじゃない方がいいな」という感じで自分たちの強みの出る編成を探していった形です。

 

▲今大会で上位に入ったほぼすべてのチームがスクリュースロッシャーとLACT-450を採用。とくに圧倒的な塗り性能を持つLACT-450は、現時点ではナワバリで必須といえるほどのブキとなっている。

 

――その結果、ステージに応じてりうくんがスピナーやラピッドブラスターを持ったり、ひまじん選手がシャープマーカーを持ったりと、スクスロ使いを固定せず柔軟に振り分けていった形になっていました。

のりすけ:そうですね。スクスロは非常にパワーの高い強いブキではあるので、そこと僕たち本来の強みを出すためのバランスを考えた結果、ひまじんのシャープマーカーが強いステージならりうくんがスクスロを出して、りうくんのラピッドブラスターが強いとなったら、また別の人がスクスロを持とうみたいな感じでした。

 

――りうくん選手はチャージャーも持っていましたよね。

のりすけ:僕ら大会で全ステージやれてないですけど、りうくんは7ステージ中でブキを5つ持ち替える形だったんですよ。かなりというか、めちゃくちゃ器用なプレイヤーだと思いますね。

 

――あとばる選手はIKAZIST_IGZの編成はどう見ていました?

あとばる:そうですね。ステージによってブキを都度持ち替えているなというのと、ユノハナ大渓谷でスクスロを出さなかったのは、「おお」と思いましたね。ユノハナはスクスロで敵陣にタンダンボムを投げるのが強いから、ここでスクスロなしの編成で行くんだと思ったんですけど、この編成が見事に刺さっていて、さすがだなって感じでした。

のりすけ:そうですね。まあ、僕はLACTで自陣塗りしているだけだったんですけど(笑)。でも、他の3人が対面力に自信があるし、互いに対面力が強いというのを信頼しているので、どれだけ自陣に塗りあとを作られても僕が塗って、他の3人が最終的に対面に勝てばリードできるということでこの編成になりました。
 あとは全然意図していなかったんですけど、LACTの仕事って大体自陣の塗り残しを塗り返すことなんですね。でも、僕たちがスクスロを入れない編成にしたことで、結果的に相手のLACTの仕事をつぶすことにもつながったみたいで。そこもうまくハマったのかなと思います。

 

――相手のLACTが自陣を塗り終わったあと、立ち回り的にどうしようというか。

のりすけ:そうですね。LACTって本来は後ろにいるのが強いブキなのに前に出ざるを得ないという状況になっていたみたいで。そこも勝因のひとつかなと思います。

 

――今回は久しぶりの公式大会、かつオフラインでの大会でしたが、当日は緊張されました?

のりすけ:試合が始まる前は全然緊張していなかったんですけど、終わったあとは手がガクガクしていました(笑)。試合が終わったあとにスタッフさんから、自分たちが使ったブキとギアを記入するように指示があったんですけど、僕はギリギリ書けたんですけど、メロンとかは手が震えて書けなかったくらいで。

 

――最初の試合は展開的にはわりと安定した形での勝利でしたが、けっこう緊張があったんですね。その次の準々決勝はあわや負けかという、危ないシーンもありました。

のりすけ:危なすぎましたね。僕が相手のリッタースコープに一回抜かれて「ちょっとまずいな」という空気を感じ取り出した後くらいから、りうくんが右手前の金網でスクスロに落とされて、僕が左に追いやられて倒されて、メロンがナイスダマを使おうと思った瞬間に抜かれて、「うわ、これはまずい」と。ここは、めっちゃ焦りました。

 

▲準々決勝の残り10秒までは相手の方が優勢だったが、ここから怒涛の反撃で見事に逆転。大接戦を制し、準決勝へとコマを進めた。
(スプラトゥーン3 スタートダッシュ杯 一般チーム部門 [Nintendo Live 2022]より引用)

 

――でも残り10秒から逆に相手を3落ちさせて勝利というので、ここは土壇場での強さが光りましたね。

のりすけ:そうですね。なんなら僕は試合が終わったあと、「これは負けたな」と思って悲しい気持ちだったんですけど、結果画面を見たら勝っていたので、「おお!」と。本当にギリギリの勝利でした。

 

【今回のまとめ】
・IKAZIST_IGZは全員が点取り屋も司令塔もバランサーもこなせるのが強み!
・自分たちの強みを活かせる編成を研究したことが優勝につながった!

 

次回も引き続きふたりの対談をお届け。準決勝以降の試合についてたっぷと聞いていくぞ。お楽しみに!

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次回は11/4(金)ごろ更新!!