By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先々週発売したコロコロコミック8月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
王来MAX最終弾「切札!マスターCRYMAX!!」の発売からはや1ヶ月が経過した。
競技シーンでは既に様々なカードが活躍しているが、あらゆる層にとって最もシンプルかつダイナミックな勝ち手段を提供したカードといえば、やはりこれだろう。
《CRYMAX ジャオウガ》。「出したら大体勝ち」をこれ以上わかりやすく体現するカードもそうそうない。
だが、「大体」はあくまで「大体」であって「絶対」ではない。《CRYMAX ジャオウガ》を出した時点で相手のシールドはほぼ確定で0枚になる。が、それと「勝ち」はイコールではない。
なぜなら、ダイレクトアタックを決められるかどうかが不確定だからだ。
では、《CRYMAX ジャオウガ》を出しつつも安全にダイレクトアタックを決めるにはどうすればいいだろうか?
一つの案としては、《異端流し オニカマス》や《珊瑚妖精キユリ》などの「選ばれない」能力を持ったクリーチャーをあらかじめ脇に並べておくというものがある。
確かにこの手段は強力だ。しかし「選ばれない」からといって「S・トリガー」の影響を受けないわけではない。たとえば《閃光の守護者ホーリー》がトリガーしたら攻撃が止まってしまう。否、《閃光の守護者ホーリー》でなくても「ブロッカー」がトリガーしただけでダメなのだ。
つまり突破力のある《CRYMAX ジャオウガ》と組み合わせるなら、ダイレクトアタック要員自身にも突破力を持たせるべきということになる。
しかし、《CRYMAX ジャオウガ》に匹敵するほどの突破力を持ちながら、《CRYMAX ジャオウガ》によるブレイク時に脇に並べておいてなお「S・トリガー」の影響を受けないダイレクトアタック要員などまさか存在するはずもない。
《CRYMAX ジャオウガ》は前代未聞で唯一無二の能力を持っているからこそ強力無比なのだ。
……ん?
《CRYMAX ジャオウガ》は他に並ぶ者がいないから強力……ゆえに《CRYMAX ジャオウガ》が攻撃した際、相応しいダイレクトアタック要員が見つからない……。
と、いうことは……?
ジャオウガ自身をダイレクトアタックさせられたら最強なのでは???🤔🤔🤔
《CRYMAX ジャオウガ》がシールドをブレイクする際、手札に《カダブランプー》を抱えておけば、たとえ《閃光の守護者ホーリー》などの「ブロッカー」を持つ「S・トリガー」が発動したとしても、その後で《カダブランプー》を「キリフダッシュ」で召喚し、《CRYMAX ジャオウガ》をアンタップさせることで、「ブロッカー」を排除しながらのダイレクトアタックが実現する。
さらに《CRYMAX ジャオウガ》は発動条件は少し厳しいものの「鬼S-MAX進化」という除去耐性も持っているので、「S・トリガー」が除去呪文だった場合のケアも可能となる。
そう、王たる者は常に孤独。《CRYMAX ジャオウガ》に相応しいダイレクトアタック要員とは、《CRYMAX ジャオウガ》自身だったのだ。
だが冷静に考えてみると、《CRYMAX ジャオウガ》を出す→ブレイク時に《カダブランプー》を「キリフダッシュ」という動きには9マナも必要である。9マナも出せるようになる頃には先に3回くらい死んでいてもおかしくないのが現代デュエマのため、この動きをデッキに落とし込むにはこのマナをどうにか減らす必要がある。
つまりここで必要なのは、《CRYMAX ジャオウガ》をより軽いマナでバトルゾーンに出せる手段。
だがそんな手段がそう簡単に見つかるはずも……?
あった。
《幻緑の双月/母なる星域》だ。これなら《CRYMAX ジャオウガ》をわずか3マナで出せるので、《カダブランプー》の「キリフダッシュ」と合わせても計5マナで安全確実なフィニッシュが実現可能となる。
さらに《幻緑の双月/母なる星域》が偉いのは、チャージして6マナの時点でバトルゾーンに非進化クリーチャーが居さえすればマナから《CRYMAX ジャオウガ》を出せるので、「2→4→6」のマナカーブで4ターン目に《CRYMAX ジャオウガ》が出せるということだ。
とはいえ、これだと「鬼S-MAX進化」用に表向きのカードをバトルゾーンに展開している暇がないため、《CRYMAX ジャオウガ》が除去されたらダイレクトアタック要員がいなくなってしまう。
そこで「スピードアタッカー」持ちの「キリフダッシュ」も同時に構えておくことで、1. 「ブロッカー」がトリガーしたなら《カダブランプー》を、2. 除去がトリガーしたなら「スピードアタッカー」持ちを、といった具合に状況に合わせた最適なダイレクトアタック要員を用意することが可能となるのだ。
そのような「スピードアタッカー」持ちの「キリフダッシュ」としては、《新導バット》と《バークアステカA》がある。《新導バット》は単色なのでテンポを阻害しないのが強みなのに対し、《バークアステカA》は多色なのが重いが「ブロッカー」と除去がダブルでトリガーしたとしても乗り越えられる可能性がある優れものだ。
フィニッシュの実現には「2→4→6」のマナカーブを用意すればいいというだけでなく、《幻緑の双月/母なる星域》用のクリーチャーも用意しておく必要がある。そこで《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》は、《CRYMAX ジャオウガ》の着地時にどうせ吹っ飛ぶシールドのうちの1枚を有効活用できるので相性が抜群だ。
また《CRYMAX ジャオウガ》は《幻緑の双月/母なる星域》で出すのでマナを支払う必要がないため、デッキの文明は《幻緑の双月/母なる星域》+《カダブランプー》で自然+火となる。そこにきて《青銅のバンビシカット/「我が力、しかと見よ!」》はバトルゾーンにクリーチャーが残るブースト材な上に、ピッタリの文明を持ちつつも受けトリガーにもなるという最高の2マナ域だ。
コンボパーツの《CRYMAX ジャオウガ》《幻緑の双月/母なる星域》とダイレクトアタック用の「キリフダッシュ」要員はすべてクリーチャーなので、《ライフプラン・チャージャー》や《ライフプラン・Re:チャージャー》でマナ加速しながら手札に加えることができる。
というわけで、できあがったのがこちらの「ジャオウガ・ダッシュ」だ!
『ジャオウガ・ダッシュ』
4 | 《桜風妖精ステップル》 | 4 | 《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》 | 4 | 《青銅のバンビシカット/「我が力、しかと見よ!」》 | 4 | 《幻緑の双月/母なる星域》 | 2 | 《新導バット》 | 4 | 《カダブランプー》 | 3 | 《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》 | 1 | 《メガ・マナロック・ドラゴン》 | 4 | 《CRYMAX ジャオウガ》 | 2 | 《バークアステカA》 | 4 | 《ライフプラン・チャージャー》 | 4 | 《ライフプラン・Re:チャージャー》 |
まつがんR「私は帰ってきたまつがん。まつがんR (リターンズ) と呼んで欲しい」
デッドマン「刑務所から戻ってきたのか……ていうかこのデッキ、ジャオウガにキリフダッシュを組み合わせるなんてジョーカーズが泣いてますよ!」
まつがんR「何を言う!それどころか《母なる星域》で《桜風妖精ステップル》や《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》から《CRYMAX ジャオウガ》が生まれるんだから、ステップルやエスメルは実質ジャオウガの母ということ!つまりジャオウガ様も赤ちゃんになりたいときがあるってことですよ。そうですよね、ジャオウガ様?」
まつがんR「あっジャオウガ様が怒りのあまり立ち上がろうと……ジャオウガ様、なりません!まだ立ち上がるべき時ではない!!……ぐわーっ!!!」
デッドマン「あーあ、消えちゃった……」
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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