トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ひまじん 第1回】
Xパワー3000超の猛者・ひまじん選手が対談に初登場!
ひまじん選手といえば、今年5月に開催されたSplat World Championship優勝など数々の輝かしい実績を持つ、いま最も勢いのあるトッププレイヤーのひとり。
今回はそんなひまじん選手に上手くなるためのポイントをたっぷりと聞いていくぞ。.52ガロンベッチュー使いの人は特に要チェックだ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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Xパワー3000超をマークしている世界有数のトッププレイヤー。.52ガロンベッチューやボトルガイザーなどシューター系を中心に使用するが、ステージによってはチャージャーも繰り出すなど、あらゆるブキを使いこなす器用さを併せ持つ。すべてがハイレベルだが、中でもここ一番での勝負強さと対面力はピカイチで、神がかり的なキルでチームのピンチを救うことも珍しくない。ユーザー主催の大会でも何度も優勝経験を持つなど、いま最も熱いプレイヤーのひとりだ。
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上達のためには、プレイ動画を見返すことが大事
――ふたりはこれまで同じチームでプレイしたことはありますか?
ひまじん:昔、1度だけ組んだことがありますね。
あとばる:やりましたね。1年くらいですかね。知り合いに誘われてチームに参加したら、ひまじんくんもいたみたいな。
――あとばる選手はそのときに一緒にやってみて、どういう印象のプレイヤーという印象でした?
あとばる:シンプルに上手いなと。なんか、気づいたら仕事をしているみたいな。他の3人が落ちてもひまじんくんが1人で相手を2~3枚やってエリアを保っているみたいなシーンも何回かあって、「いや、うめえなオイ!」と思いながら見ていました(笑)。
――ひまじん選手は、そのときはどのブキをおもに使われていたんですか?
ひまじん:そのときからスプラシューターベッチューとか.52ガロンベッチューを使っていました。
あとばる:使い分けていましたね。
――もともとシューター系をずっとメインでやっていた感じなんですか?
ひまじん:そうですね。シューターを軸にいろんなブキを触っていました。
――ローラーとかスロッシャーとかも使えるんですか?
ひまじん:使おうと思えば全然使えます。
――それだけマルチに使えるのはすごいですね。もともと『スプラトゥーン』自体は『1』の頃からプレイされていたんですか?
ひまじん:そうですね。『1』の頃からやっていました。
――その頃からガチマッチとか、普通に「俺、勝てるな」という感じでした?
ひまじん:いや、全然勝てなくて。メモ帳にリザルトを書いたりとか、ダメだった部分とかを書いたりしていました。
――そうなんですね。他のゲームでもそういうことはよくしていたんですか?
ひまじん:『スプラトゥーン』が初めてですね。そのくらいハマっていて。それで、一応カンストはしたんですけど、当時はTwitterとかやっていなくて、大会も出場したりしていなかったので、自分がどのくらいのレベルなのかとか全然わからなかったですね。
――『2』ではXパワー3000を越えていますけど、上手くなるきっかけというか、これができたから3000に行けたなとか自分の中で思うことってあります?
ひまじん:自分の中では、Twitterを始めて最初の頃にちょこぺろさんと出会ったことが一番デカかったなと思います。たまたまリーグマッチをしていて「うまいな」と思って、一緒に遊んでいた知り合いの人に聞いたら「この人だよ」と教えてくれてフォローしたという感じで。
そこから、ちょこぺろさんと一緒にリーグマッチとかで一緒に遊ぶようになって、ガチマッチの勝ち方とかもいろいろアドバイスをもらったりしてました。
――具体的に「これはすごくためになったな」っていうアドバイスとか思い出せたりします?
ひまじん:そうですね。昔、L3Dを使っていたんですけど、ホコの防衛が苦手で「どうすればいいですか?」って聞いたら、「クイックボムを投げてからジェットパックを吐いたらホコを止めやすくなるよ」ってアドバイスをもらって、それはすごく役立ちましたね。
――いきなりジェットパックを吐くんじゃなくて、クイックボムで相手の足元を取ってから撃つと当てやすいと。
ひまじん:そうですね。これを実践するだけでけっこう勝率が上がりました。
――すぐ実戦で役立つアドバイスですね。あとばる選手は、ひまじん選手のなにが秀でているからXパワー3000に行っていると思います?
あとばる:シンプルに対面が強いですよね。不利状況から打ち勝つ力ってのが高いというか、3000行っているプレイヤーって、「そこで前に出て生き残って、かつ敵を倒すんだ」ってプレイを通すんですよね。
それ以外のキルはめちゃめちゃ簡単に取っているように見えるというか、立ち回りが綺麗で、無理をしなくても取れるキルをちゃんと取るんですよ。「そこでそこにいたらそれは取れるよ」というキルをちゃんと取って、かつピンチのときはリスクをとった上でリターンがちゃんと取れる。そういうプレイヤーは3000に行けるのかなとは思います。
――それはポジショニングがうまいってことなんですか?
あとばる:そうですね。ゲーム状況に応じて最適なポジションに移動する判断が早い。まあ、実際にそれができるというのは、かなり難しいことなんですけど。
――ひまじん選手はその辺りは考えてやっているんですか? それとも感覚でそうなっているという感じなんですか?
ひまじん:考えてやっていますね。
――状況を見ながら、こういうときはこの位置の方が相手の勝ち筋を潰しやすいだろうとか?
ひまじん:そうですね。けっこう大会の配信を見直したり、相手の視点とかも見ていて、ここからだったらめっちゃ圧がかかるなとか、ここの空いているスペースをとったら強いなみたいなのを覚えておいて、それを試合中に考えて実行している感じです。
――実際、「プレイを見返す」というのは上達のためには大事だという意識ですか?
ひまじん:そうですね。めちゃ大事なことだと思って毎回見返していますね。
――上達のためには、どういうところに注目して見返すことが大事?
ひまじん:簡単なのは、やられたときになぜその状況を作ってしまったのかを考えることですね。「ここに飛び込んじゃダメだったな」とか「ここを左から行けば味方と挟めるな」とか最適解が2~3つくらいあるんですけど、その中でどれが一番正しいのかを考えることが大事だと思います。
あとばる:やられたときって基本的に選択肢をミスっているときなので、なんでやられてしまったかというよりは、やられないようにする選択肢はなかったかなと考えていくと、大体3つくらい選択肢があるんですよね。
そもそもここで前に出るべきでないとか、スペシャルがもうすぐ溜まりそうなのになんで前に出ちゃったのとかあって、それをこの場面ではこう、ってのを経験値として蓄えておくといろいろ有益に働くというか。
――なるほど。やられないためのベストな選択肢はどれかを考えながら見返すといいんですね。
あとばる:そうですね。それで、同じような場面があっときに、咄嗟に見直してきた回答が出ることがあるんですよ。ただ、ガチマッチはそれでも結果論になってしまいがちなので難しいところはあるんですけどね。
――ガチマッチだと難しい?
あとばる:ガチマッチだと状況によっては、絶対に不正解の動きをしなきゃいけないことってあるんですよ。ガチマッチは基本的に味方が信用できないというか、塗りもキルも1人でやらなきゃいけないので不正解だけどここを通さないと勝てないという局面が出てくる。
そうなってくると、「ガチマだしな」って反省で終わらせてしまいがちですね、僕は。逆に大会とかの見直しだと各々の位置がちゃんとわかっていて、そこで「自分の動きが個人的にどうだったの?」というところで経験値の入り方が3倍くらい違う気がします。
――ひまじん選手もガチマッチならではの立ち回りというか、チーム戦とは立ち回りを変えてプレイする感じですか?
ひまじん:そうですね。ガチマッチは本当、味方がなにをするかわからないので、自分でどうにかする力がないと厳しいかなって思います。
――自分でどうにかする力って練習とかでどうにかなるものなんですか? やっぱり最初のセンスがすごく大事?
ひまじん:たくさんプレイしてエイムを鍛えて対面に勝つしかないですね。
――対面が強くないと、立ち回りだけでXパワー3000というのは厳しい?
ひまじん:いや、最低限のエイムがあれば、立ち回り次第で3000は行けると思います。
・自分のプレイを見返して、「やられないためにはどうすべきだったか」の反省点を見つけるべし!
・ガチマッチは自分でどうにかする力を身に着けることが大事!
次回も引き続き、ひまじん選手との対談をお届け!
ひまじん選手が優勝した「Splat World Championship」の試合についていろいろと聞いていくぞ。次回もお楽しみに!