By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。すっかり久しぶりの記事投稿となってしまいました。申し訳ないです……。
さて、記事タイトルにあります通り、今回も2022年2月18日(金)発売の新セット『神河:輝ける世界』のプレビューカードをいただきました。
なんと、その舞台は…………日本!!!!
…………に似た世界である「神河」。SAMURAIがネオン輝く街を駆け、NINJAが手札から飛び出し、武器に変形するロボットを「換装」する。日本の歴史と伝統を踏襲した最高にエキサイティングなセットです(??????)。
この記事の読者はほとんどが日本人だと思うので説明するのも野暮とは思いますが、やはり日本と言ったらサムライ、ニンジャ、ロボットですからね。できればカレーやラーメン、ナポリタン、あとは“ニつで十分な何か”(分からない人は映画『ブレードランナー』を観てね)といった日本の伝統料理の食物トークンも出してほしいものですが……現時点では食物トークンの登場は発表されていないようです。
冗談はさておき、「神河」は今から18年前に発売された『神河ブロック』の舞台となった次元です。マジックといえば『指輪物語』などのハイファンタジーをベースにした世界観のカードゲームでしたが、突如として忍者や侍が登場する日本風のセットが発売されたことで当時のプレイヤーたちに多大な衝撃を与えたとか。
かくいう僕もマジックに初めて触れたのは『神河物語』のころで、古本屋に並べられた英語版のトーナメントパックに印刷された《薄青幕の侍》のイラストを見て「なにこれ??どういうこと???」と思ったのがマジックへのファーストインプレッションでした。今にしてみても、英語のパッケージに狐面の侍が描かれているのを見た小学生の感想としては妥当なものと言えるでしょう。後にも先にもカードゲームのパッケージを見て理解不能だと感じたのはあのときだけです。
自分語りが長くなってしまいましたが、今回はそんな和風世界「神河」に再訪します。果たしてどのようなカードが収録されるというのか!? さっそくプレビューカードを見ていきましょう!
再録カード《本質の把握》
『ラヴニカの献身』初出の打ち消し呪文《本質の把握》が再録! リミテッドではクリーチャーが使用されないことはまずないので、擬似的な除去としても機能しつつ自分のクリーチャーを強化できる能力が光る展開も多いいぶし銀な一枚です。
構築ではさすがにパワー不足な感がありますが、+1/+1カウンターシナジーのあるデッキなら採用できなくもない……ですかね? ちなみにイラストに描かれている人物は今話題のあの人物ではないようです(顔の紋様と髪型が違う)。
【プレビュー】――「完成」の刻、来たれり。 #mtgjp #MTGNeon pic.twitter.com/dAbnUJv7yY
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) January 27, 2022
新カード《発明的反復》/《生けるひらめき》
新カードは両面英雄譚の《発明的反復》/《生けるひらめき》!『ドミナリア』で初出の英雄譚、そして『イニストラード』で初出の両面カードはいずれも非常に人気なメカニズムであり、初出以降も落葉樹メカニズムとしてたびたび様々なセットでその姿を見せてくれました。どちらも今となってはよく見知ったメカニズムですが、英雄譚であり両面カードでもあるカードは今回の『神河:輝ける世界』が初です。
Ⅰ章の能力ではバウンスによって盤面に触ることができます。クリーチャーだけでなくプレインズウォーカーにも対処できるので、出てすぐ1~2マナ相当の仕事をしてくれます。もちろん自分のクリーチャーやプレインズウォーカーを戻すこともできるので、戦場に出たときに誘発する能力を使いまわしたり、忠誠度を回復するために使うといった運用も可能でしょう。
さらにⅡ章の能力では墓地にあるアーティファクトを手札に戻すことができます。使い捨てのアーティファクトやアーティファクト・クリーチャー、あるいは『神河:輝ける世界』で初登場した「換装」持ちのカードを手札に戻すこともできます。
【プレビュー】『神河:輝ける世界』にて登場する新たなメカニズム「換装」を持つカードを紹介します。大丈夫です、このクラゲは無害ですよ。きっと。 #mtgjp #MTGNeon pic.twitter.com/emQoI28ozX
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) January 27, 2022
また、Ⅱ章の能力解決時に墓地にアーティファクトがないのであればカードを引くことができるのでカード・アドバンテージを失う心配はありません。そしてⅢ章の能力では、《発明的反復》がその真の姿を表します……!
変身後の姿である《生けるひらめき》は、強力なロック能力を持ったクリーチャーです。自分が呪文を唱えるたびに、次の自分のターンまで対戦相手はその呪文と同じマナ総量の呪文を唱えることができなくなります。たとえば《生けるひらめき》がいる状況で《表現の反復》をプレイすれば、対戦相手はこの後の自身のターンが終わるまで2マナの呪文が唱えられなくなる……といった感じですね。
さらに《表現の反復》でめくれた呪文を唱えればそのコストの呪文も封じ込めることができる……と、ドロー能力を持った呪文などとは特に相性のいい能力と言えるかもしれませんね。もちろん、Ⅱ章の能力で手札に加えたアーティファクトを唱えることでも対戦相手の動きを阻害できます。
また、本セットのショーケース版カード「淡光フレーム版」では、イラストレーターの出利氏によるアートも描かれています!第1面/第2面ともに元のイラストと比べるとサイバー感が増しており、より『神河:輝ける世界』の世界観を表した1枚となっていますね。こちらはセット/ドラフト/コレクターブースターで非フォイル版もフォイル版も手に入れることができます。
さて、魅力的な世界観と強力なカードが盛りだくさんの『神河:輝ける世界』は2022年2月18日(金)発売!みんなでぜひ神河次元への帰還を楽しみましょう!
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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