【トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!新春特別企画】あとばる×『今際の国のアリス』作者・麻生羽呂スペシャル対談~4~! 麻生先生があとばる選手にタイマン勝負を挑んだ結果……!?

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×麻生羽呂 第4回】

あとばる選手×麻生羽呂先生の対談もラスト!

今回はふたりが直接『スプラトゥーン2』をプレイ。相手の編成に応じた立ち回りなど、より実戦的なアドバイスをしてもらったぞ。

さらに最後は麻生先生がタイマンであとばる選手に勝負を挑むことに……。さっそく、その様子をお伝えしよう!

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UChczP5QLI27iCB-pEfz2eYA
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ika
麻生羽呂
実写化・アニメ化もされた『今際の国のアリス』や『月刊サンデーGX』で連載中の『ゾン100 〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』などの作品を手掛ける人気漫画家であると同時に、『スプラトゥーン2』の大ファンとしても知られ、40代という年齢ながら徹底したやり込みによって全ルールでウデマエXに到達。ルールの分析に基づいたブキ選びや自身のプレイを動画に撮っての検証など、『スプラトゥーン2』に対するその取り組み方はまさに”ガチ”。漫画家界でも屈指の”スプラトゥーン愛”を持つプレイヤーだ。
Twitter:https://twitter.com/asoharoo

あとばる選手と麻生先生が『スプラトゥーン2』を実戦!

――ここで、おふたりに実際に『スプラトゥーン2』をプレイしてもらおうと思います。

▲リーグマッチのガチホコをプレイ。ブキはあとばる選手はH3リールガンD、麻生先生(よっつまんぐろーぶ)はプライムシューターベッチューを選択。

 

麻生:うわー緊張する……。先に言い訳していいですか。自分、ホコはここ一か月触っていなくて……(笑)。
あとばる:まあ、気楽にやりましょう。と言いつつ、僕もけっこう緊張してるんですけど(笑)。
麻生:「緊張する」って言葉に出しちゃうと、本当に緊張するからダメなんですよね。よし、楽しんでやるぞ!

 

▲1戦目はデボン海洋博物館。相手はノーチラス79、ロングブラスターネクロ、ボールドマーカーネオ、ホクサイという編成。
▲開幕からあとばる選手が相手を2人倒して人数有利をつくると、まずはカウント25を取ってリードを奪う。

 

麻生:いや、これ普段のガチマッチの精神状態で全然できないですね(笑)。プレイしながらいろいろアドバイスをもらえると嬉しいんですけど……。
あとばる:ホコは攻め続けられれば一番強いんですけど、いまカウント25まで行っていて、デボン海洋博物館でこれを更新するのはなかなか難しいところではあるんですね。なので、ここからはホコショットで相手を牽制して、時間だけ稼ぐみたいな動きもけっこう大事になってきます。
 あと、今回は敵はジェットパックが2枚いて基本的に攻めが強い編成なので、相手が防衛にスペシャルを使わざるを得ない状態にできればベストですね。
麻生:なるほど。時間をうまく使うことが大事なんですね。

 

▲リードした状態で左側でホコを持つ麻生先生と、それをカバーするあとばる選手。自分たちがリードしている場合、このようにホコ持ちは左で粘って時間を稼ぐのもひとつの作戦だ。
▲結局、最初に取ったカウントリードを守ったまま試合終了。見事に初戦を勝利した。

 

麻生:いやー、勝ててよかった(笑)。
あとばる:いまの試合を見ると、麻生先生は人数差を見てホコを前に運ぶということができているので、しっかり状況が見えているなという感じはしますね。
麻生:ありがとうございます!

 

▲続いてムツゴ楼でプレイ。相手はスプラローラー、スプラシューターベッチュー、ホクサイ・ヒュー、スプラスコープという編成。

 

麻生:今回だとホコを持つタイミングはどう判断するのがいいんですか?
あとばる:相手はスプラローラーとホクサイ・ヒューがいて塗りが弱い編成なので、ホコショットで圧をかけているだけでも近づきにくくなるんです。ですから、こういう編成に対しては、積極的に持っても大丈夫ですね。
 あと、相手のホクサイ・ヒューはサブにビーコンがあるので、ちゃんとマップを開いてそのケアをしっかりしておくことと、ホコを進める上では相手の位置からの逆算で「あの辺りに敵がいるなら、ここまでは進めそうだな」ということを考えながら動くことが、安全に進むためのポイントですね。
麻生:なるほど。勉強になります!

 

▲序盤は72-52カウントと相手チームがリードする展開。しかし、ここで相手が2落ちして人数有利の状態となり、巻き返すチャンスが到来。
▲すかさず、あとばる選手が先陣を切って相手陣地に侵入。麻生先生がホコを持ち、一気にカウント3まで進めて逆転に成功!
▲その後はリードを保ち、残り10秒を切ったところで麻生先生のナイスダマが敵のホコにヒット! 相手の反撃の芽を摘み、見事に勝利を収めた。

 

麻生:最後のナイスダマはちょっとタイミングが早かったですかね?
あとばる:いや、めちゃめちゃよかったですよ。展開的にも自分たちがリードしていて、あとは守れば勝ちという状況だったので、あそこできちんと生き残ってナイスダマで止めたのは大正解でしたね。
麻生:あとばるさんにそう言ってもらえると自信になるので、すごく嬉しいです!

 

――実際にプレイしてみていかがでしたか?

あとばる:やっぱり、オブジェクト関与についての嗅覚が鋭いですね。ホコを持つタイミング、進める根拠がしっかりとした理由に基づいてできているので、そこはまったく問題ないと思います。
麻生:あとばるさんが上手すぎたので、全部そのおかげでした(笑)。自分のプレイとしては、緊張もあって普段通りには全然できなかったんですけど、できるだけ間違った判断をしないよう最低限のプレイはできていたのかな……とは思います。
あとばる:実際、チームにいてくれると嬉しい動きをしていましたね。チームの完成度を100点にしてくれる動きというか。
麻生:それは褒めすぎです(笑)。でも、めっちゃ励みになります!

 

――ダメ出しじゃないですけど、強いてあとばる選手からアドバイスするとしたらどんなことがありますか?

麻生:なんでもガンガン言ってください!
あとばる:そうですね。強いて挙げるなら、プライムシューターベッチューを持つのならもうちょっと強気に動いてもいい気はしますね。
麻生:確かに、どの試合もけっこうビビッて前に出ていなかったです(笑)。
あとばる:プライムシューターベッチューでサポート寄りの動きをするのも全然悪くないんですけど、中距離射程での撃ち合いに強いブキでもあるので、ここぞという場面では攻撃的になることも大事ですね。
麻生:切り替えの判断が大事ということですね。
あとばる:そうですね。ホコ持ちとスプラッシュボムの使い方は非常に上手だったので、メインでもっと敵を動かせるようになると、より安定するのかなとは思います。
麻生:なるほど。これから心がけるようにします! 

 

麻生先生がタイマンであとばる選手に挑む!

麻生:もうひとつお願いがあるんですけど、プライベートマッチで1対1の勝負をしてもらってもいいですか? あとばるさんの凄さを肌で感じてみたくて。
あとばる:いいですよ(笑)。
麻生:ありがとうございます!
あとばる:ただ、僕もガチでいきますよ。ギアもいつも通りですから。あと、あらかじめ教えておくと、H3リールガンDは硬直を狙うといいですよ。
麻生:わかりました! 頑張ります!

 

▲ステージはハコフグ倉庫。ブキはあとばる選手がH3リールガンD、麻生先生はスパッタリーを選択。
▲中央のコンテナを挟んで牽制し合う両者。慎重な動きをする麻生先生だが、次第に足場を塗られて追い詰められ、最後はあとばる選手のメインを被弾。まずは、あとばる選手が1勝する。

 

麻生:うわー、こうなるとやっぱり逃がしてくれないですね。
あとばる:ブキの相性的にもスパッタリーだと、H3リールガンDの方がかなり有利なので、なかなか厳しいですよね。

 

▲2戦目。今度はトーピードで牽制をかける麻生先生だが、あとばる選手はこれを冷静に撃墜。麻生先生はなかなか自分の射程内に近づくことができない。
▲どうにか間合いを詰めたい麻生先生だったが、あとばる選手に塗りを広げられられ、またしても撃破されてしまう。

 

麻生:いまのってこちらの動きを読んで当てているんですか?
あとばる:読みというか、スライドの音が聞こえているので、その距離でこの辺に来るかなというのでエイムを置いてますね。
麻生:そうか、音も聞いてしっかり判断しているんですね。うーん、強い!

 

▲3戦目もあとばる選手が優位に試合を進めるが、起死回生を狙った麻生先生の飛び出しからのスライド撃ちがヒット! 見事に1勝をもぎとる。

 

あとばる:おー! いまのはよかったですね。
麻生:ありがとうございます! なんかまぐれな気もしますけど……(笑)。
あとばる:いやいや、いまのはエイムが追いつかなかったです。

 

▲しかし、その後はあとばる選手が連続で勝利。射程差を活かして、安全な位置から確実に相手を捉える立ち回りで、麻生先生にチャンスを与えない。最後もコンテナ上から奇襲をかけようとした麻生先生の動きを、的確に見抜いて撃破。トッププレイヤーの実力を見せつけた。

 

麻生:いやー、強かった。当たり前かもしれないですけど、常にこちらのスライド撃ちが当たらない絶妙な距離にいますね。上手いというのはこういうことなんですね。
あとばる:そこが基本ではありますね。まあ、今回に関してはブキ差がかなり大きかったと思います。スパッタリーでH3リールガンDに勝つのはかなり厳しいのかなと。個人的にはわかばシューターの方が、硬直にスプラッシュボムを合わせられるので嫌な相手ではありますね。
麻生:そうなんですね。すみません、泣きの1回で今度はわかばシューターでやらせてもらってもいいですか!
あとばる:いいですよ。受けて立ちましょう!(笑)。

 

▲というわけで、麻生先生がわかばシューターに持ち替えての2試合目。ヤグラ裏に隠れる麻生先生だが、あとばる選手はしっかりと曲射でダメージを与え、確実に位置を補足。わかばシューターとしてはなかなか打つ手がなく厳しい展開……。
▲スプラッシュボムであとばる選手の射撃後の硬直を狙った麻生先生だが、逆にあとばる選手のメインが直撃! その後もあとばる選手の勝利が続くが……。

 

麻生:曲射が正確すぎる! どうすればこんなに正確に撃てるんですか!?
あとばる:実戦で試し撃ち場を使って、どの角度で撃てばどこに落ちるのかを体に覚えさせている感じですね。
麻生:なるほど。試し撃ち場で練習するんですね。それにしても、メインのエイムもボムを置く位置もすべての動きが理に適っていてまったく無駄がないですね。もう、どうやって近づけばいいのかわからない(笑)。
あとばる:わかばシューターなら、スプラッシュボムで相手の有利なポジションを動かして、メインで詰める動きを意識するのがコツですね。

 

▲その後、少しずつコツを掴んだのか、うまく間合いを詰められるようになってきた麻生先生。ここでは、相打ちに持ち込むことに成功!
▲麻生先生の投げたスプラッシュボムがあとばる選手にヒット! ついに1勝をもぎとる。最終的にはあとばる選手の6勝1敗1分という結果だったが、後半はかなりいい動きを見せていた。

 

麻生:いやー、やっぱり強かったです。でも、最後の方はちょっとずつ詰める感覚がわかってきた気がします。
あとばる:実際、この3分でめちゃくちゃ動きがよくなったので驚きました。もうちょっと続けてたら、こちらの動きを捉えられそうで内心ヒヤヒヤしてました(笑)。
麻生:今回、実際に対面させてもらって、「上位の人はこんなにもスキがないんだ」ということが実感できましたし、自分の動きがまだまだ甘いことがわかってすごく勉強になりました。また、ぜひ一緒にプレイしてください!
あとばる:そう言ってもらえると僕も嬉しいです。ぜひ、また一緒にやりましょう!

 

【今回のまとめ】
・プライムシューターベッチューはサポートだけでなく攻撃的な動きをすることも重要!
・上位プレイヤーは射程管理が完璧!
・音も使って相手の動きを読もう!

 

次回は新たなプレイヤーが対談に参戦! 誰が登場するのかお楽しみに!!

 

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次回は2/8(火)更新!!