ZweiLanceの新カード風林火山 特別編 ~ZweiLanceの新カード神歌繚嵐~

By ZweiLance

 コロコロオンライン読者の皆様。

 そろそろお馴染みになってきていたら嬉しい、ZweiLance (ツヴァイランス) だ。

 さて本来ならいつも通り「ZweiLanceの新カード風林火山」をお送りしたいところなのだが、今回題材にする「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」は、テーマ全体がコンボに寄っているだけに、風林火山に当てはめるのが少々難しい。

 そこで今回は特別編!

 その名も「ZweiLanceの新カード神歌繚嵐」……って、まんまじゃねぇか!!

 ということで今回は、特にジャンルに囚われることなく「神歌繚嵐」の強さを解説していく。

 さて今世間で大流行している”奴”のことはもうご存知だろう。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」収録、《流星のガイアッシュ・カイザー》

 そう、《流星のガイアッシュ・カイザー》だ。

 もちろん身体にも気を付けて欲しいが、デュエマプレイヤーにとっての流行りといえばもちろん《流星のガイアッシュ・カイザー》。

 これから紹介する「神歌繚嵐」は、なんと全て《流星のガイアッシュ・カイザー》が関わってくる。漏れなく全て。ビックリだよもう。そんなノリでいくのでよろしく頼む。

「神」枠:《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》

▲「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」収録、《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》

 さて左上の数字を見て欲しい。「10」だ。

 そう、《流星のガイアッシュ・カイザー》である。

 《流星のガイアッシュ・カイザー》下で6コストになるが、それなりにゲームを制圧するポテンシャルはあると言える。とはいえマナが少なければ、壊滅するほどではない。

 味方の自爆特攻をマナに変換できるので、これを上手く使って大型獣を踏み倒していくデザインだ。

 注目すべきはやはり下面の《神秘の宝剣》。マナ加速を持ったドラゴンの強さは《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》が既に証明しているわけだが、墓地利用系のデッキが減ってきている今、かなり採用率が上がってきている。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》

 特に序盤から《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》をプレイするための水マナを確保できるため、ワンチャンスで2マナ加速しうる《ボルシャック・栄光・ルピア》よりも安定する局面があるほどだ。

 現在はドラゴンであることが評価され使われはじめているものの、今後《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》をはじめとするマナを使うコンボが増えてくれば、相対的に評価も上がっていく1枚だ。

「歌」枠:《蒼狼の王妃 イザナミテラス》

▲「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」収録、《蒼狼の王妃 イザナミテラス》

 除去能力も持っているがこれは正直おまけで、何といっても注目すべきは進化獣踏み倒し能力

 《王来英雄 モモキングRX》は汎用性こそ高いものの「コスト7以下」という制約があったため、その点で上手く差別化を図っていきたいところだ。

 とはいえこのカード、例えば《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》と組み合わせるとある大きな課題に直面する。

 そう、《流星のガイアッシュ・カイザー》である。

 出たターンは攻撃できないので、《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》を上手く使うことができない。

 それで結局こちらはどう動いていくのかというと、

 やはり《流星のガイアッシュ・カイザー》である。

 そのため一度《八頭竜 ACE-Yamata》を経由することで、相手の《流星のガイアッシュ・カイザー》を倒してから《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》を動かす、というデザインどおりの動きが非常に強力になってくる。

 ただし、わざわざそんなことをしなくても一瞬でゲームを終わらせてしまうカードがあるのだが、それはまた「嵐」の枠で……。

「繚」枠:《蒼狼の大王 イザナギテラス》

▲「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」収録、《蒼狼の大王 イザナギテラス》

 もちろん強い。とんでもないことが書いてあるし、それはもう言うまでもないことばかりだと思う。

 ただ!

 コストを支払わずに呪文を唱えると、あることが起きてしまう。

 そう、《流星のガイアッシュ・カイザー》である。

 このカード自体は強い。もうどれだけ雑に使っても強い。でも生まれた時期があまりにも悪く、迂闊に使うことが許されない環境にある。

 逆に言えば《流星のガイアッシュ・カイザー》を上手く使わせないコンセプトであれば問題なく強い。例えばそのターンに勝つとか、対策カードを展開するとかだ。

 ブロッカーも《我我我ガイアール・ブランド》相手に大活躍する!!……はずだったのだが、これまた「待ってました!!」と言わんばかりに《”逆悪襲”ブランド》が飛んできてしまうのだ。

 彼が初詣で引くおみくじはきっと「末吉」だと思う。来年、いつ化けてもおかしくはない。時限爆弾枠。

「嵐」枠:《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》

▲「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」収録、《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》

 もうお分かりだろう。

 そう、《流星のガイアッシュ・カイザー》である。

 機は熟した。今デュエマの歴史で一番《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》が活躍している。

 不毛な《流星のガイアッシュ・カイザー》の睨み合いを制す、多くのデッキが半壊する最強の切札。CSを始めとする大会の入賞率もブッチギリだ。

 思えばここまで美しいテキストも珍しい。

 まずは全体除去で盤面を一掃、その上でロックに入るので反撃を許さず、除去耐性でわずかな隙すらも与えない。

 《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》から踏み倒すにも最も強力な部類だろう。

 なぜなら「一度シールドを攻撃する必要がある」というある種のデメリットに対して、ロックをするという蓋の役割を担えているからだ。

 これが《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》や《勝利宣言 鬼丸「覇」》では、案外シールドからカウンターを食らってしまう。

 今の環境は《流星のガイアッシュ・カイザー》と《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》を中心に回っていると言っても過言ではない。

 そして、未来覚醒カードは《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》

 今現在覚醒できていない理由はもう語り尽くしたのだが、《蒼狼の王妃 イザナミテラス》とあわせて一撃で相手を仕留めるポテンシャル自体は圧倒的だ。

 環境は巡る。

 昨年の《蒼き守護神 ドギラゴン閃》だって、実はちょっぴり遅咲きだった。

 その障壁たちが崩れ去ったとき、彼女の神歌は環境に響き渡るだろう。

▲「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」収録、《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》

 さて次回はいよいよ王来篇第4弾の風林火山。最終回になるかもしれないし、ならないかもしれないし、何にせよ最後までしっかり解説していくのでよろしく!

 同様のテーマでより深掘りした動画をデュエチューブでも公開中!ぜひ合わせてチェックだ!

 それではまた次回!


ZweiLance:
デュエル・マスターズの超強豪プレイヤーにして、YouTubeの「ZweiLance Channel」でデュエル・マスターズに関するコンテンツを主に配信するYouTuber。『モルトNEXT』『デ・スザーク』『アナカラーデッドダムド』『オカルトアンダケイン』などの名手として知られ、競技デュエマにかける情熱は誰よりも熱い。主な戦績はグランプリ-7th3位入賞、日本一決定戦2018トップ8入賞、日本一決定戦2019出場権をDMPランキング上位枠で獲得など。
 
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