ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.122 ~ローテーション後最速!新デッキのご紹介~

By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。

先週末にはMTGアリーナ並びにMagic Online上で『イニストラード:真夜中の狩り』がリリースされました。それに伴って『エルドレインの王権』~『基本セット2021』までのセットがローテーション落ちによって姿を消し、スタンダードは新環境を迎えています。みなさんももう『イニストラード:真夜中の狩り』を遊ばれているでしょうか? 僕もさっそくスタンダードを楽しんでいます!新環境って大好きなんですよ、みんな手探りで新しいデッキを組んでる感じが。あまりにも楽しくて睡眠時間が犠牲になっていますが、同じような人は他にもいらっしゃるかもしれませんね?

しかも、なんと明日にはマジック公式のプロモーションとして大人気バーチャルYouTuberの葛葉さん、来栖 夏芽さん、社 築さんの3名と、ご存知MPLプレイヤーの行弘 賢選手、デュエマYouTuberのささぼー選手、そしてプロの格ゲープレイヤーであるどぐま選手たちのドリームマッチが企画されています! 新環境一発目の盛大なイベント、どうなるのか楽しみですね!

来月の10月8日~10月10日には世界選手権2021も開催される予定となっていますし、これからしばらくはマジック漬けの日々が続くことになりそうです。みなさんもぜひ一緒に『イニストラード:真夜中の狩り』環境を楽しみましょう!

個人的に最近使っているデッキ

まだ新環境も始まったばかりなので、まだ大会らしい大会も開かれていません。そこで、今週は僕が個人的に組んでいるデッキをご紹介していきたいと思います。と言っても、前環境の強かったデッキに一部ローテーションしたカードを入れ替えただけですが……。

僕自身のプレイヤーとしての技術はヘボいものですが、一応今月もこのデッキを使って(他のデッキも使ったけど)MTGアリーナでミシックランクには到達できたので、新環境のメタゲームを把握する最初の一歩として、温かい目でリストを見ていただければと思います。特にマナベースとかね。

グルールミッドレンジ(使用者:ドブフクロウ)
枚数 カード名(メインボード)
7 《冠雪の森》
5 《冠雪の山》
4 《岩山被りの小道》
4 《落石の谷間》
3 《ハイドラの巣》
1 《バグベアの居住地》
4 《ヤスペラの歩哨》
4 《厚顔の無法者、マグダ》
4 《茨橋の追跡者》
4 《無謀な嵐探し》
4 《黄金架のドラゴン》
4 《霜噛み》
4 《レンジャー・クラス》
4 《エシカの戦車》
4 《レンと七番》
枚数 カード名(サイドボード)
4 《バーニング・ハンズ》
3 《収穫祭の襲撃》
2 《星山脈の業火》
2 《絡み罠》
2 《秘密を知るもの、トスキ》
1 《原初の敵対者》
1 《自然への回帰》

『イニストラード:真夜中の狩り』のリリースとともにスタンダードがローテーションを迎えたことで、近年稀に見る強セットだった『エルドレインの王権』をはじめ、『テーロス還魂記』と『イコリア:巨獣の棲処』、そして『基本セット2021』の4つのセットがスタンダード環境から姿を消すこととなりました。

▲《黄金架のドラゴン》
▲《厚顔の無法者、マグダ》

都合、カードプールは半減することとなり、アドベンチャー系デッキのような一線級のデッキも姿を消すこととなるわけですが、「出来事」メカニズムなき現在においても《ヤスペラの歩哨》+《厚顔の無法者、マグダ》+《黄金架のドラゴン》の定番パッケージは健在です。《黄金架のドラゴン》自体のカードパワーがスタンダードのカードプールの中でもトップクラスに強力なので、3~4ターン目の早いターンに《黄金架のドラゴン》着地を狙えるこの組み合わせは依然として優秀……というよりむしろ相対的に強化されたとさえ言えるかもしれません。

また、『イニストラード:真夜中の狩り』の新カードも忘れてはなりません。特に、新プレインズウォーカーである《レンと七番》は、新環境で特によく見かけるカードです。「+1」能力は《根囲い》に相当し、「0」能力で手札の土地を全て戦場に出すことができるという、土地絡みの能力が目を引くこのカードですが、特に強力なのが「ー3」能力によって出てくるトークンです。《黒き剣のダッコン》(さすがに古いか?)と同様に土地を参照するパワータフネスを持ち、到達を持ったトークンを出してくれます。

▲《レンと七番》
▲《エシカの戦車》

この能力と前環境でも多くの緑系デッキに採用されていた《エシカの戦車》との組み合わせが特に強力で、4ターン目に《エシカの戦車》、5ターン目に《レンと七番》を唱えて「-3」能力でトークンを生成、そのまま《戦車》に搭乗させてアタックし、《レンと七番》のトークンを増やすことができます。1枚でもフィニッシャークラスのサイズであるトークンが一気に2体出てくるというのは非常に強力で、環境でも随一のコンボと言えるでしょう。

▲《収穫祭の襲撃》

サイドボードには《収穫祭の襲撃》を採用。6マナと重いものの、ライブラリーの上から5枚を見て、そのうち5マナ以下のパーマネントを2枚まで戦場に出すことができます。上述の《レンと七番》や《エシカの戦車》、《黄金架のドラゴン》あたりを出せれば大当たりですが、ハズレてしまった場合でも最低でも土地が伸びるため、10マナの「フラッシュバック」に繋げやすいです。1枚で2回分の仕事をしてくれるカードなので、打ち消し呪文や手札破壊に強く、コントロールデッキとのマッチアップで重宝します。

新環境はまだ始まったばかりですが、このデッキでも使用されている《レンと七番》+《エシカの戦車》のコンボが強力であることはすでに世界的に認知されており、環境の初動はこの緑のコンボを採用したデッキが多くなりそうです。とはいえ、まだまだメタゲームがどのようになっていくのかは未知数! みなさんもぜひ新環境のスタンダードを楽しんでみてください!

ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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