トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる× shou 第3回】
あとばる×shou選手による対談の第3回目！
今回は現環境でのおすすめブキからマルチミサイルの使い方まで、いろいろな話をしてもらったぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ－ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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昨年、ハイレベルなメンバーが集まるエリア杯で脅威の5連覇を達成するなど、「いまもっともガチエリアが強いZAP使い」と言っても過言ではない超実力者。そのミスのない安定した立ち回りと、状況に応じた的確な判断力は、ZAP使いのお手本といえるもの。また、不利な局面でも生き残って相手を返り討ちにするなど、キャラコントロールと対面力も非常に高いスキルを持ったプレーヤーだ。
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ヴァイリアブルローラーフォイルは使う人を選ぶ？
――shou選手が思う現環境でのおすすめブキはなにかありますか？
shou：やっぱり、N-ZAP85ですね。無難というか、いまの環境で強いのは明らかにN-ZAP85かなと思います。それ以外だと、.52ガロンベッチューとかも最近は熱いですね。塗り枠で言えばシャープマーカーネオも強いといえば強いんですけど、扱いが難しいので、個人的にはそこまでおすすめという感じではないです。
――シャープマーカーはどの辺りが難しいと感じます？
shou：射程が短いのと、ボムピッチャーも本来はテキトーに投げているだけも強いスペシャルではあるんですけど、シャープマーカーネオのキューバンボムピッチャーに関しては「うーん」って感じなので、同じ塗り枠だったらN-ZAP85を使う方がいいかなと。
――.52ガロンベッチューは確かに最近、使っている人が多い印象があります。Ｎ-ZAP85を使っている場合に.52ガロンベッチューのスプラッシュシールドにはどう対処していますか？
shou：最初はシールドが展開する前に倒すことを狙います。シールドは投げてから展開するまでの時間がけっこう遅いので、エイムさえ合わせておけば、展開する前にこちらが倒せるんですよ。それが無理だったら、ボムを投げてシールドにダメージを与えて退くのが得策かなと思います。
自分にインクアーマーがついていたら対面するのアリだと思いますけど、インクアーマーがついていなかったり、あまり状況が有利じゃなかったら自分はけっこう逃げちゃいますね。
――あとばる選手は最近これは熱いとか、「けっこう面白いんじゃない？」と思ったブキはなにかありますか？
あとばる：使い方次第ですけど、ヴァイリアブルローラーフォイルはけっこう面白いなと感じますね。
shou：ああ、確かに。上手い人が使うと化けますね。
あとばる：塗ってマルチミサイルを回すってのが基本になるんですけど、上手い人が使うと「塗れるダイナモローラー」になるんですよね。
――塗れるダイナモローラー？
あとばる：るすくん（Pixio Monster所属のプロゲーマー。Xパワー3000超えの猛者）とかがめちゃめちゃ上手いんですけど、使い手次第で遠くもキルできる塗りブキになるんですよ。ローラー系統なので曲射も狙えるというのが強くて、本当に上手い人が使うと遠距離も狙えるし、近距離も強いしで、スキがなくなるんですね。
加えて、塗りをマルチミサイルに還元しているので、後ろに控えていても腐ることがない。ただ、使うのがめちゃめちゃ難しいので、誰でもお手軽に使えるってブキじゃないですけど。
shou：あと、リッターのメタになるってのもでかいですね。
――リッターのメタになるというのは、どういうことですか？
shou：マルチミサイルを回すことで、リッターを動かせるってことですね。リッターって固定砲台みたいな感じで使うのが強いんですけど、マルチミサイルで強制的にそれを退かせられて、それがこっちの打開の起点になるんですよ。それも含めて、あとばるさんが言っていたように使い手さえ絞れば強いなと。
あとばる：ずっとダイナモローラーを振っていた、るすくんだからこそ使えているみたいな。
shou：そうですね。ちょっと使ってみようかなレベルだと、全然勝てないブキだと思います。もともとガチマッチへの理解度が高くて、かつ化け物みたいなスキルを持つ人が持てば化けるよ、という感じのブキですね。
あとばる：マルチミサイルってスペシャルがそもそも理解度が必要なスペシャルですしね。
shou：なにも考えずに使うと、相手のスペシャルになっちゃうので。
――それはどういうことですか？
あとばる：使うだけなら誰でも使えるので発動率は100％なんですけど、有効的に刺せるタイミングで使う、要は100点を出すのが難しいスペシャルなんですよ。たとえば、ハイパープレッサーって0点か100点かというスぺシャルなので、けっこうみんな大事なタイミングまで待つんですよ。
ヤグラの関門で撃とうみたいな。でも、マルチミサイルってなまじいつ撃っても50点くらい取れちゃうので、ばかばか撃って仕事をしている気になれるんです。それが良くなくて。
shou：本当にそれ！
――ちゃんと撃つタイミングがあるってことですね。
あとばる：50点から100点の振り幅があるので、せめて90点以上出して欲しいんですよね。ただ、そのタイミングを理解するのが難しい。
shou：そこはもう経験でしかないですね。
あとばる：だからたまに自陣を塗りつぶしてマルチミサイルを撃ちまくる人とかいて、実際リザルトを見ると12回くらいマルチミサイルを撃っていたりはするんですけど、有効的なマルチミサイルは1回もなかったなみたいな試合もめちゃめちゃあるので。
shou：たとえばエリアなら、相手の打開の起点にマルチミサイルを撃ち込んで、相手の打開を遅らせてスペシャルを無駄にさせるとか。そういうレベルで使わないと、ただ撃っているだけだと単に相手がスペシャルを溜める塗り場所を増やしているだけになっちゃう。
――逆に相手に利することになるわけですね。
あとばる：そうですね。自分たちのリソースを使って相手のリソースを増やしていることになるので、スペシャルを使っているのにこちらがどんどん苦しくなってくるんです。
shou：個人的にマルチミサイルを一番理解しているなと思うのはバズさん（第5回スプラトゥーン甲子園を優勝したAnotherのメンバー）ですね。
あとばる：上手いね。着弾するタイミングが上手いというか、マルチミサイルって「ここだ！」と思って撃っても到着するまでラグがあるじゃないですか。でも、バズくんはまさに「ここ！」ってタイミングで着弾するように撃ってくるので、マジで上手いです。
shou：バズさんは本当にレベルが違いますね。
――それは狙ってやっているってことですよね？
あとばる：狙っていると思うんですけど、あの感覚は僕にもちょっとよくわからない領域ですね。
shou：撃ったら絶対に刺さっているイメージはあります。
――奥が深いんですね。単に溜めて撃てばいいという話じゃなかったんですね。
shou：簡単だけど難しい。
あとばる：シンプルゆえにという感じがしますね。
・ヴァイリアブルローラーフォイルは使い手次第で化ける！
・考えなしでマルチミサイルを撃つのは、かえって自チームの不利になる！
次回も引き続き、shou選手との対談をお届け。
N-ZAP85のスぺシャルであるインクアーマーの使いどころについてふたりに語ってもらうぞ。
