第116回 「ナスカ」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回も神秘龍シリーズから“ナスカ”を紹介!!
筆者はもともと、世界の神話、民話、民間伝承、都市伝説、心霊話、UFO話、オーパーツ……などなど、“神秘”とか“ロマン”なんて言葉で飾られる事象が大好きな人間である。
ギリシア神話に関する書物は、自宅の本棚に10冊以上刺さっているし(ちゃんと読んだぞ!w)、怪談や本当にあった不思議な話系の書籍になると……もう、何冊あるかわからんww
しかもどれも読み返しがスゴくてボロボロになっているしww
そんな、筆者の厨二的コンテンツ好きとパズドラが化学反応を起こし、実際にモンスターとして導入されてしまった事例が存在する。知っている人も多いかと思うが、2013年夏から相次いで登場したダンジョンモンスター、“神秘龍”シリーズがそれだ!
と、ここまでは前回でも語ったが……
今回はそんな神秘龍の中から、“神秘の絵画龍・ナスカ”を解説しよう。
このモンスターのモチーフとなったのはもちろん、、ペルーのナスカ川とインヘニオ川に囲まれた高原に描かれたナゾ多き絵画“ナスカの地上絵”だ。
“絵画”と言いつつ、描かれている図は動植物のそれだったり、妙な幾何学模様だったりと統一性はなく、誰が、何のために700種を越える巨大な模様を描いたのか、よくわかっていない。
1994年には世界文化遺産に登録されている。
ナスカの地上絵をオーパーツ(場違いな工芸品、の意)とするかどうかは議論の分かれるところだが、筆者がこのような不思議な事象に興味を持つきっかけでもあるので、ぜひとも神秘龍に加えたいと考えたのだ。
最大で全長50キロメートルに及ぶ巨大な絵(!)もあるというスケールの大きさを誇るので、“神秘度”で言ったら他のオーパーツにまったく引けを取らないからなーw
ちなみに神秘の絵画龍・ナスカのイラストは、よく見ると足元にナスカの地上絵の中でもとくに有名な“コンドル”が描かれているのが見て取れる。
この地上絵が実体化し、神秘の力を得たのがナスカ……という設定ですな。まさに、神秘龍のコンセプト通り!!
なお、近年は地上絵がある現場までクルマで乗り入れることができてしまうらしく、タイヤの轍で切り刻まれて消滅の危機にあるとたびたび報じられている。
ナスカの地上絵だけに限った話ではないが、貴重な遺産が失われつつあるニュースはじつに悲しいものである。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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