~『デュエル・マスターズ』イラストレーター風太郎さん直撃インタビュー!~
全3回でお届けする風太郎さんインタビューもこれでラスト!
最終回となる今回は『デュエマ』に関わってきた約5年間で特に印象深い思い出から、大きく膨らむ今後の夢までを語っていただきました。
──デュエマのカードを描いていての思い出や印象的だったことはありますか?
風太郎:約5年描かせていただいているのでそれだけ多くの思い出がありますが、ここは特に印象深い三点だけお話しさせていただきます。
まずはひとつ目。イラストを担当したカードの思い出というとこれだけは絶対に外せないという子がいて、革命編で担当した「団子の玉 ミタラス四兄弟」というカードがあります。
▲団子の玉 ミタラス四兄弟
このミタラスは担当の中では初めてアニメで3DCG化していただいたり、原作漫画でも度々登場させてもらったり、デュエマのファンの方々に立体を作っていただいたり、編みぐるみにしていただいたりと色んな形で愛でていただけました。
あのあたりからはしばらくはマスコットタイプのクリーチャーを多く担当させていただいたので、やはり一つの転機だったのではないかと思っています。
そんなミタラスの思い出の中でも嬉しくてたまらなかったのが原作漫画「デュエル・マスターズVS 12巻」で勝太君が最終決戦に向けてデッキを作る際に決して強くは無いこのカードも含めて「全部のカードが切り札なんだ」と言ってくれた時にはちょっと泣いてしまうくらい本当に嬉しくて、デュエル・マスターズに関わる事が出来て良かったと思いました。
ふたつ目ですね。ミタラスから続いたマスコット系の担当で、革命ファイナル期に入ると今度は勝太君の親友・べんちゃんが使うテック団のメイン3体を担当させて頂く事になりました。
▲テック
▲ノロン
▲ジーン
そのテック団系を担当していく中で描かせていただいた「テック団の波壊Go!」は多くのプレイヤーの方に使っていただいて、自分の担当の中でも代表作の一つになったのではないかと思っています。その波壊Go!の人気のおかげか、DMGP5thでは人生初のサイン会に呼んでいただくという貴重な体験をさせていただきました。
▲テック団の波壊Go!
最後にもうひとつ。去年15周年を迎えたデュエル・マスターズですが、その15周年を記念した特別パック「ゴールデン・ベスト」にて「ボルシャック・ドラゴン」と「ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン」という今なおデュエマを代表する二大ヒーロークリーチャーを担当させていただいた事は一生の宝であり自慢です。
▲ボルシャック・ドラゴン
▲ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン
特にボルシャックは第1弾当時に自分が初めてパックから引いたホイルカードで狂喜乱舞した思い出があり、その時の恩を15年越しに返す事が出来たかなと思っています。
今後も各地で開催される15周年展で、大きく印刷された彼らを見る事が出来るそうなので楽しみにしています。
──今後、デュエマのカードで描いてみたいもの、やってみたいことはありますか?
風太郎:デュエマではこれまで「フェアリー・ライフ」のような基本カードから「卍月 ガ・リュザーク 卍」のような主役級のカードまで多く担当させていただいてきました。そんな風に色々とやらせていただいたのですけど、まだ描いた事がなくて最近気になっているのが「スペシャルズ」の存在ですね。
▲フェアリー・ライフ
コロコロコミックで応募された作品の授賞発表をみたりすると、どのクリーチャーもアイディアやセンスがすごくて夢の溢れる企画なのでいつか担当できたらいいなと思っています。
あとは…いつか原作単行本の表紙にイラストが載ったら嬉しいなと思っています…!他にも最近では中々ない公式での立体化とかデュエマの画集2弾だとか…探すとまだまだいっぱいやりたい事・できたらいいなと思う事が出てきてしまいそうです。
風太郎(ふうたろう)
1993年1月31日生まれ、愛知県出身、O型
フリーのイラストレーター。デュエルマスターズ他、複数のソーシャルゲームなどでモンスター・アイテム等を制作。
デュエル・マスターズでは「卍 デ・スザーク 卍」や「テック団の波壊Go!」等を担当。
好きなカードは「爆竜ストームXX<天地爆裂>(P57/Y9)」