By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先週発売したコロコロコミック2月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、2月に発売する「弩闘×十王超ファイナルウォーズ!!!」に関する情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
十王篇第4弾「百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」のカードの中には、未知なるポテンシャルを秘めたカードがまだいくつも存在していた。
その中の一枚がこれだ。
《影世界のシクミ》。4マナのS・トリガーでありながら墓地肥やし+コスト3以下蘇生+ブロッカー付与という3つの役割を同時にこなす優れものだ。
この《影世界のシクミ》を使った新しいデッキは組めないものだろうか……という発想が、今回のデッキの出発点となる。
これについてまず初めに考えたのは、「《影世界のシクミ》で何を蘇生させたらいいのか?」というものだった。
《影世界のシクミ》が強力なカードであることは疑いの余地がないが、それでもいざ《影世界のシクミ》を唱えたときの威力を規定するのは蘇生対象となるコスト3以下のクリーチャーだからだ。
しかし、コスト3以下でゲームの流れを劇的に変えられるようなクリーチャーがはたして存在するのだろうか。
そう考えたとき私は、唯一無二のスペックを持つ頼もしいカードの存在に気が付いたのである。
《終末の時計 ザ・クロック》。デュエル・マスターズのS・トリガーにおいて最も強力といっても過言ではない、「ターンの残りをとばす」能力を持ったクリーチャーだ。
《影世界のシクミ》のS・トリガーを生かすなら、コスト3以下の蘇生先は「相手のターン中に登場して強力な効果を持つクリーチャー」である必要がある。その点《終末の時計 ザ・クロック》ならばこれ自体普通にシールドに埋まっていて嬉しいことはもちろん、蘇生先としても申し分ない。
さらに「《終末の時計 ザ・クロック》を蘇生できる」という用途で考えるなら、《湧水の光陣》も墓地肥やしこそできないものの《影世界のシクミ》と同様の役割を果たすカードになる。
……と、ここまで考えたところで。
私の脳内に突如として天啓が降りてきた。
「相手のターン中にS・トリガーから《終末の時計 ザ・クロック》を出してターンを飛ばす」……《影世界のシクミ》の採用からスタートしてこのコンセプトに至ったことで、理外の発想がもたらされたのである。
そう、すなわち。
コスト3以下のクリーチャーを蘇生できるS・トリガーを全力搭載したら最強のトリガービートが完成するのでは???🤔🤔🤔
トリガービートの弱点はランダムに埋まっているS・トリガー次第でカウンター性能にムラが生まれてしまうという点にあった。
だがそこで《終末の時計 ザ・クロック》それ自体と《影世界のシクミ》《湧水の光陣》に加えて《サマー・オジサマー/ムーン・オジサマー》《戯具 ヴァイモデル》まで搭載したならば、S・トリガー率という観点ではもはや実質《終末の時計 ザ・クロック》が20枚入っているのと同義 (?) である。
あとは《終末の時計 ザ・クロック》を序盤に確実に墓地に落とせるようにだけしておけば、鉄壁のカウンター性能を持ったデッキが誕生するというわけだ。
山札から特定のカードを墓地に置けるカードとしては、《伊達人形ナスロスチャ》の採用は欠かせない。ついでに楯確認もできるので、一斉攻撃に移るタイミングを見極めやすいというのも加点要素だ。
もちろんこれだけだと《伊達人形ナスロスチャ》を引かないときに蘇生対象のない16枚の虚無トリガーが発動するだけになって憤死することになるので、《戯具 ドゥゲンダ》や《終端の闇 ウゴカ・ザルコ/再誕の輝き》で手札やマナからも《終末の時計 ザ・クロック》を墓地に落とせるようにしておこう。
というわけで、できあがったのがこちらの「絶対クロック踏ませるマン」だ!
『絶対クロック踏ませるマン』
《戦略のD・H アツト》 | |
4 | 《戯具 ドゥゲンダ》 |
《終端の闇 ウゴカ・ザルコ/再誕の輝き》 | |
4 | 《伊達人形ナスロスチャ》 |
《全員集合!アクア・三兄弟 / 超次元ジェイシーエイ・ホール》 | |
4 | 《終末の時計 ザ・クロック》 |
4 | 《サマー・オジサマー/ムーン・オジサマー》 |
4 | 《戯具 ヴァイモデル》 |
4 | 《影世界のシクミ》 |
3 | 《湧水の光陣》 |
1 | 《インフェルノ・サイン》 |
超次元ゾーン | |
1 | 《勝利のプリンプリン》 |
1 | 《勝利のリュウセイ・カイザー》 |
1 | 《時空の戦猫シンカイヤヌス》 |
1 | 《時空の踊り子マティーニ》 |
1 | 《時空の司令 コンボイ・トレーラー》 |
1 | 《愛しい場所、マイカ・月ノ・ハルナ》 |
1 | 《激浪のリュウセイ・スプラッシュ》 |
1 | 《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》 |
……ん?「そもそもこんな殴る気全くなさそうなデッキに《終末の時計 ザ・クロック》20枚入ってても勝てないのでは???🤔🤔🤔」という冷静なツッコミが画面の向こう側から聞こえたような気がS・トリガー発動!《終末の時計 ザ・クロック》!!この記事を強制的に終了するぜ!!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。