【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×かよたそが語る最新アップデート~4~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×かよたそ 第4回】

あとばる×かよたそ対談の第4回目!
 
あとばる×かよたそ対談も今回がラスト。最後はみんなが気になるであろうウデマエアップのポイントについて聞いてみたぞ。ウデマエS帯で足踏みしている人と、Xに到達できる人の差はどんなところにあるのか? なかなかガチマッチで勝てない!という人はぜひ参考にしてほしい。
 

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレイヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレイヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第3回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」準優勝など。チームLibalent Calamari所属。
  かよたそ
クアッドホッパーとキャンピングシェルターをメインに使用する有名プレーヤー。その卓越したゲームセンスと戦略的な思考はトッププレーヤーの中でも傑出した存在。2018年に開催されたeスポーツイベント「RAGE Splatoon2 Extreme」には、チーム「TASO」として出場。第3回スプラトゥーン甲子園優勝チームの「GG BoyZ」を始めとする強豪を抑え、見事に優勝を果たすなど、その実力は超一流だ。

 

勝ったときも“反省”することがウデマエXを目指すためのポイント!?

――ウデマエS帯からX帯に上がれない人たちは、どういったことに気をつけてプレーするといいと思いますか?
かよたそ:S帯くらいになってくるとエイムはけっこう身についてきていると思うんですよ。ただ、本当にこのゲームで大切だと思っているのはクリアリング(※)で、この角は潜伏している割合が高いからちょっとボムを置いたりとか警戒していこうといった、「かもしれない運転」をしていくだけで勝率が安定すると思います。もちろんそのためには、危険な場所を把握しておく能力が必要で、それはやっぱりプレーを重ねて得られる経験値で培われるものなんですよね。
あとはオブジェクトですね。オブジェクトにあまり関係ないところで塗りをしているだけだと、そういう経験も培われないので、できるだけオブジェクトに関与して、たとえばホコなら前に行きすぎないで周りのクリアリングをしてあげるとか、そういうことをするだけでだいぶ変わるような気がします。
※周囲の安全を確認していく作業。『スプラトゥーン』の場合、敵のインクが塗られている箇所をきちんと塗り返して、敵がセンプクしていないか確認しながら進むことを指す
 
あとばる:うちの姉も『スプラトゥーン2』をプレーしているんですけど、ちょうどいまSくらいなんですよ。それで、実家に帰ったときにプレーをチラチラ見てたんですけど、やっぱり「ここはヤグラを進めたいぞ」とか「ホコを持ちたいぞ」というタイミングに、もちろん姉も絡まないんですけど、敵も味方も全員絡まないんですよ。そこがわかっていないってのは、結局経験が不足しているのかなあと。それで、すんなり勝っている試合って、たまたまそのタイミングで味方や姉がホコを持っていたりとかしてて、逆に負けるときってのは敵が持っていたりするんですよ。それで、こういうタイミングの良し悪しって、負けたときの反省からはあまり出てこないんですよね。どちらかというと負けたときの反省って、「あそこの対面がちょっと雑だったな」とか「スペシャルの吐き方が変だったな」ってなるんですけど、勝ち方の反省ってあんまりしなくて。「なんでこの試合、勝ったんだろう」という復習をあまりしないと思うんですよ。
 
――確かに勝ったときの反省というのはしないですね。
あとばる:勝ったら、「やった、勝った」で終わっちゃうので。なんで勝ったのかと思うと、「あそこのタイミングでホコを進めたのが良かったのかな」とか、「結局あそこの1カウントが大きく響いているな」ってのが出るので。そういう経験を磨いていくのって勝ちから見直せるところの方が大事なんじゃないかなとは思いますね。
 

 
――勝った試合もなぜ勝てたのかを考えていくことが大事ということですね。
あとばる:そうですね。プレー中に「あ、これ勝ったでしょ」と思えるということは、「このタイミングでここまで進めたら」という勝ちパターンみたいなのがあって、それを把握できているということなんですよ。そういう感覚が身についてくると、自ずとウデマエXに到達できるようになっていると思います。
かよたそ:あとは、ギアがけっこう大切なので、自分と同じブキでうまい人のギアをマネするのもウデマエを上げる早道のひとつかな、と思います。
 
――ギアもちゃんと考えてってことですね。ちなみにおふたりは、ギアの編成ってガチマッチだとルールで付け替えたりしている感じですか? だいたい固定?
あとばる:僕は基本的には固定ですね。
かよたそ:僕もだいたい固定です。
 
――では、参考までにギアを教えてもらえればと思うのですが。あとばるさんはH3リールガンDですよね。
あとばる:そうですね。自分はインク効率アップ(サブ)を多めに積んでいて、2.2(※)かな。
※:ギア大のスロットを2つ、小のスロットを2つ付けるという意味
 
――わりとサブウェポンが重要?
あとばる:そうですね。サブがキューバンボムなんですけど、H3リールガンDの性質として硬直(※)があって、メインの3点バーストを当てればさくっと倒せるんですけど、外したらリスクが大きいんですね。なので、できるだけ不安要素を潰したくて、たとえば左から敵がくるし、高台も怖いぞとなったときに、あまり怖くない方の管理をキューバンボムに任せちゃうんですよ。道を塞ぐというんですかね。ぽいっと投げておいて、もっと怖い方をチラチラ見て、来ないようだったら次は左を見ようとかができちゃうので。あとは、対面のときにキューバンボムを置いておくと、相手の動きを制限できたりとか。けっこう投げる回数が多いので、2.2積んでますね。
※:自由に動けなくなること
 


▲インク効率アップ(サブ)を装備することでサブウエポンを効率よく使うことができる。

 
――残りはどういう編成ですか?
あとばる:イカ速度アップ0.3、ステルスジャンプ1、インク効率アップ(メイン)0.1、インク回復0.1、スーパージャンプ時間短縮0.1、爆風ダメージ減少0.1ですね。
 
――試合ではステルスジャンプで積極的に前に跳んでいくスタイル?
あとばる:そうですね。H3リールガンDは、どっちかというと自分から道を切り拓くというよりは、自分のポジション確保をして、テリトリーを作って動く方が強いので。自陣から丁寧にかき分けていくというよりは、真ん中から崩す方が楽なので最近はステルスジャンプを多用していますね。
 
――かよたそさんはクアッドホッパーホワイトがメインブキですよね。
かよたそ:そうですね。よく使うのはホワイトですね。ギアはカムバック1、復活時間短縮1.2、スペシャル減少量ダウン0.3、ステルスジャンプ1、イカ速度アップ0.3、スーパージャンプ時間短縮0.1ですね。
 
――カムバックを付けているのは、やっぱり前線に出てやられることも多いのが理由ですか?
かよたそ:そうですね。とくに打開時のことを考えてつけています。やられてしまった際のリスク軽減で、自分がなにもできずに倒されたときのために復活短縮を積んでおいて、打開を速やかに行うためにスペシャ減少量ダウンも入れて、カムバックの効果でボムラッシュを溜めて、やられてもすぐにスペシャルを発動できるような形にしています。
 
――ちなみにクアッドホッパーホワイトだとサブがスプリンクラーですけど、この使いどころを教えてください。
かよたそ:よく使うのは、自分から遠く離れた場所で、まだ塗れていないなというところを投げて塗ったりだとか、あとは敵から見て鬱陶しくて壊しにくい場所。たとえば高台の側面とかに置いておくだけで、相手はそれを壊そうとして上を見てスキができてしまったり、といった使い方ですね。
 
――かよたさんは、キャンピングシェルターもメインで使っているということで、こっちだとギアも変わってきますよね。
かよたそ:だいぶ違いますね。まずインク効率アップ(メイン)が0.3、ヒト速度アップ1、イカ速度アップ0.4、スペシャルウェポン強化1、対物攻撃力アップ1、スペシャ減少量ダウン0.2です。
 
――スペシャルウェポン強化と対物攻撃力アップはバブルランチャー用?
かよたそ:はい。バブルランチャーのためだったりとか、あと対物攻撃力アップはイカスフィアにも効果があるので、相手がこれを使ってきたときにも役に立つなと感じますね。
 


▲スペシャルウェポン強化でバブルランチャーの爆発範囲がアップ。さらに対物攻撃力アップがあるとバブルを素早く割ることができるぞ。

 
――インク効率アップ(メイン)を積んでいるのは、けっこう消費が大きいから?
かよたそ:そうですね。インク効率アップ(メイン)をすべて外してしまうと、傘をパージをしたあとに撃てる回数がかなり減ってしまうので。
 
――スペシャル減少量ダウンはシェルターでもやはり積んで置いたほうがいい?
かよたそ:はい。個人的にはかなり強いと思います。積めば体感できると思いますね。
 

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