日本最強ヨネタクに学べ! ポケモンカードゲームトレーナーズスクール!! 第12回
ポケモンカードゲーム講座第12回「ポケモンWCS」の話をヨネタクに直撃 後編
イガチュウ:
前回はアメリカで開催されたポケモンカードゲームの世界大会、「ポケモンワールドチャンピオンシップス」(以下、「ポケモンWCS」)の話を聞いてきたんですけど、まったく前回はあんないいところでぶった切るなんてね! ねえ! ヨネタクさん!!
ヨネタク:
どうもヨネタクです。はい。今回は何でも聞いてくださいよ。
■第01回:大会へのデッキ構築や考え方について~なぜレックウザGXを選んだのか?
■第02回:大会へのデッキ構築や考え方について~レックウザGXの相棒を選ぼう
■第03回:大会へのデッキ構築や考え方について~構成内容を考える
■第04回:使用されることが多いデッキとの戦い方、そしてカプ・コケコGXの真意
■第05回:ポケモンカードゲーム講座第5回 GXスタートデッキの特徴を知ろう!! 前編
■第06回:ポケモンカードゲーム講座第6回 GXスタートデッキの特徴を知ろう!! 後編
■第07回:ポケモンカードゲームトレーナーズスクール!!第7回 GXスタートデッキを強化しよう!! 前編
■第08回:ポケモンカードゲームトレーナーズスクール!!第8回 GXスタートデッキを強化しよう!! 後編
■第09回:ポケモンカードゲーム講座第9回 GXスタートデッキでの対戦を振り返る!! 前編
■第10回:ポケモンカードゲームトレーナーズスクール!!第10回 GXスタートデッキでの対戦を振り返る!! 後編
■第11回:ポケモンカードゲームトレーナーズスクール!!第11回「ポケモンWCS」の話をヨネタクに直撃 前編
イガチュウ:
じゃあさっそく聞いていきますね! 大会の会場っていうのはどんな感じなんですか?
ヨネタク:
大きなホールですね。日本でいうと幕張メッセや東京ビッグサイトのような大型展示場をイメージしてもらえれば。今年のナッシュビルは音楽の街ということで、その会場が上から見るとギターの形をしていたんですよね。
イガチュウ:
おー! ギター型の会場とか小洒落てますねー! 大会のときに必ずやることってあったりします?
ヨネタク:
世界大会の時は毎試合、試合の前にチョコレートを食べるようにしています。対戦時間も長くて一日も長いので少しでも頭が回るようにですね。あと、お昼休憩とかもなくて、室内なので時間感覚もなくなってしまうのでそういうところは気を付けています。
それと日本から爽健美茶を持ち込んでいます。日常的に飲んでいるのでなるべく普段と同じ状況に近づけるようにって気をつけています。
イガチュウ:
メンタル面も大事ですもんね。チョコを食べると…なるほど。ボクも真似して糖分摂取を心がけよう。
ヨネタク:
イガチュウさんは心がけなくても日常的にめっちゃ摂ってるじゃないですか。
イガチュウ:
血糖値の話はそこまでだ。会場でしか会わない海外の知り合いとかっているんですか?
ヨネタク:
結構います。というか、会場にいる人はだいたいそうですね。なかなか彼らが日本に来ることもないので。
イガチュウ:
へー、そうなんですね。大会開始からのスケジュールはどんな感じなんです?
ヨネタク:
朝9時から7回試合があり、各試合1時間くらいなので17時くらいにはDay2のスイスラウンドが終わりました。そこで上位8位に入れば決勝トーナメントに進めます。
イガチュウ:
なかなかな長期戦なんですねー。試合を待ってる間の控え室なんてあるんですか?
ヨネタク:
ないですね。今年はDAY1参加者が500人超えてて、DAY2が120人くらいなのでその人数の控室はさすがにないですね(笑)。
イガチュウ:
うはー、かなりいますねー! そりゃ無理だ! そういえばバトル前に駆け引きなどはあったりしますか?
ヨネタク:
他の人が何を使っているかどうかの情報を集めることくらいですかね。ギリギリまで誰と対戦するかはわからないので、有名なプレイヤーだと早いラウンドでデッキがばれてしまうので少し不利になったりしますね。
イガチュウ:
有名プレイヤー注目されちゃいますからねー。 大会当日は何を持っていくんですか?
ヨネタク:
チョコ、時計、爽健美茶、デッキ、ダメージカウンター、スマホですかね。これだけあればなんとかなります(笑)。
イガチュウ:
結構軽装なんですねー。
ヨネタク:
会場内はクーラーがかなり効いていて寒いので、長そで長ズボンを着用するようにしています。もし、これを見ている人が「ポケモンWCS」に行くって時には、必ず羽織るものを持っていった方がいいと思います。
イガチュウ:
なるほどなるほど。それでですね、ここからが本題の大会についてですよ! もう、次回に続くなんて露骨な引きの手は使わせませんからね!
ヨネタク:
今回はバッチリ話していきますよ。最初に大会の結果を話すと4-2-1の4勝2敗1分けで22位でした。
最初3連勝のいい流れから引き分け、負け、負けと悪い流れが続いてしまって…最終戦はなんとか勝ってTOP32には入ることはできました。
イガチュウ:
22位でも相当すごいことなので、ほめて良いかと思います。
ヨネタク:
対戦して印象的だったのは、全部!! と言いたいところなんですが(笑)、その中でも世界大会前に一緒に練習していた仲間と2回戦目に当たってしまったことと、3回戦目の配信卓での対戦。1個目の負けた試合と、今年海外で最も大会で勝っていた海外のプレイヤーとの最終戦ですね。
結局半分以上あげていますけど、ほかの試合もかなり印象的だったので今年は豊作だったかもしれないです。
イガチュウ:
ベストバウトだらけということですね!
ヨネタク:
2回戦目で仲間と当たった時はなんでこんな早いタイミングで当たるのかって思ってしまいましたね。デッキの中身も60枚全部同じでどっちが引きが強いか決めるみたいな相性だったので。結果として僕の方が引きが強くて勝つことができました。
イガチュウ:
えっ!? 全部同じだったんですか? 運と実力が勝敗を分ける戦いですね。
ヨネタク:
3回戦目は配信卓だったので、配信サイトのアーカイブとかでまだ残っているので興味がある方はぜひそちらで全部見てほしいです。
相手のデッキが「マッシブーン」と「ダストダス」を基軸にしたデッキで、ポケモンGXが採用していない対ゾロアークをかなり意識したデッキでした。
1戦目はサイドカードにふしぎなアメが全部落ちて中々つらい状況で、攻撃してサイドをとり切るプランは厳しくなってしまって、「改造ハンマー」で相手のエネルギーを全て剥がすプランを選択しました。「ヤレユータン」のリソースマネージメントを使って、エネルギーを狙い続けて相手がワザを使うことができなくして勝ちました。
2戦目もエネルギーを狙おうと思っていたのですが、「ヤレユータン」や「スカル団のしたっぱ」といったエネルギーを狙うプランの軸になるカードがサイド落ちしていて、残り時間と照らし合わせた時にサイドを取り切るプランしかなく、そっちのプランをとって1匹の「エルレイド」でサイドカードを5枚とる活躍をしてくれて、なんとか勝ち切ることができました。
ただ、終わってから動画を見直すと、細かいミスプレイが多かったので、反省はたくさんありますね(笑)。
イガチュウ:
激しい戦いだったんですね。
ヨネタク:
5回戦目の負けた試合は、相手が「レックウザGX」で、自分が「ポケモンジャパンチャンピオンシップス」で使っていたのに大分近い形だったのですけど、ほぼほぼ勝ったなと思っていたら山札にあると思っていたカードがなくて…。違うカードと見間違えてしまっていたという大きなミスをして負けてしまいました。思った以上に疲労がたまっていたのかもしれないなと。
イガチュウ:
長期戦ですからね。でも、それは悔しいですね!
ヨネタク:
最終戦は海外で今年のランキング1位の選手で、お互い決勝トーナメントは目無しだったのですけど、TOP32がかかっている試合だったので緊張感をもって対戦できました。
ゲーム的には1本目で40分近くかかっていて、最後に相手がカードを引けるかどうかでゲーム全体の勝負が決まるといっても過言じゃないところで、引けなくて何とか勝つことができました。
イガチュウ:
おーー! 全米チャンプを破るなんて、天下にヨネタクの名を知らしめたんじゃないですか!?
ヨネタク:
結果としては最初に話した通り22位という結果でした。もう1勝していれば8位までに入って決勝トーナメントにあがれていたのですが、色々ミスを重ねてしまったので順位としての結果には満足していないんですが、納得はしています。
デッキ選択についても間違っていなかったなと思っていて、もう一度同じ世界大会に出られるとしても、同じデッキを使用するかなと思っています。とにかく使っていて楽しいデッキだったので。反省点が沢山ある大会でもあったので、得るものが多く自分にとって大きい大会でした。
イガチュウ:
今回の大会でまたさらに腕を上げそうですね。しかし、ヨネタクさんが22位かぁ。世界の広さを感じますね。
ヨネタク:
また来年も世界大会に出られるなら、今回よりも満足できる結果になるようにしっかり準備したいなと思っています。とりあえずは世界大会に来年も出られるように、国内予選をしっかり勝ち抜いていきたいなと思っています。
イガチュウ:
大会が終わってすぐのタイミングで、今回はありがとうございました!これからのヨネタクさんの活躍に期待しています!
ヨネタク:
ありがとうございます! 次回から平常運転でポケモンカードゲーム講座をやっていきたいと思いますので、次回も楽しみにしていてください!
ライター:ヨネタク 「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2018」カードゲーム部門マスターリーグ日本チャンピオン。 ポケモンカードゲーム一筋な彼の活躍に今後も目が離せない。 |
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エディター:イガチュウ コロコロ編集部が誇るポケモン大好きおじさん。 ポケモン歴20年の豊富な知識を活かしながら、その楽しさと素晴らしさを世界に広めるために活躍中。 |
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