ホビーメーカー壽屋(コトブキヤ)が手掛けるスクラップ&ビルドをコンセプトとしたプラモデルシリーズ『ヘキサギア』の昨年12月に発売された「BA ラウドゲイル」! 価格は7,800円(税抜)。
圧倒的存在感と様々なギミックを搭載した謎多きヘキサギア。年末には待望の発売を迎え、多くのガバナー諸君も注目した機体だろう。
今回はこちらのキットの魅力を紹介するぞ。
ヘキサギアオフィシャルサイト:
https://hexa-gear.com/ヘキサギア世界観設定資料集:
https://hexa-gear.com/world-of-hexagear/
無骨なデザインと巨大なオフロードタイヤが目を引く機体
「BA ラウドゲイル」は開発経緯が不明瞭な機体であり、「死の荒野に吹きすさぶ荒々しい風」からとって「ラウドゲイル」という呼称も誰かがそう呼び広まったものだ。しかし、その設計情報は知らずのうちに各地へ広まり、多くの戦闘で実践投入されている。製造者や装甲材・工作機械等によりそれぞれ個体差が大きく、不整地での高い機動性などの理由により本来は戦闘組織ではない隊商や難民の集団からにも支持があるとされる。
その機構も「バルクアーム・グランツ」のフレーム構造によっており、「ビークルモード」から「ヒューマノイドモード」へのシステムコンバートが可能となっている。
キットは全高約175mmで、組み上げると脚部のオフロードタイヤや胴体の無骨なシルエットでボリューム感のある印象となっている。素組での組み立て時間は、筆者はやすりがけを含めて約8時間ほど。本キットはランナーが8色成型ともあって、その多さに圧倒されるかもしれない。プラモの組み立てに慣れていない人は、ランナーの管理に気をつけよう。
「BA ラウドゲイル」(素組)
成型色は装甲のデザートイエローでフレームはガンメタルとなっている。肩部のライトはクリアイエローで構成されている。
荒野や砂漠地帯を彷彿とさせるカラーリングとなっている。上述の通りランナーが8色あるので素組の成型色だけでも迫力のある出来栄えで、完成した時の満足度も高い。また、背部にはスペアタイヤを搭載できるハンガーもあり、ワイルドな印象がグッとくる。
特に注目して欲しいのがオフロードタイヤ。このタイヤ部分はソフビなどでも使われる素材が使用され、タイヤゴムのような弾力と質感が再現されている。リアリティ溢れる質感で、ポージングの際も自然な雰囲気を出せる。
頭部は無骨な「クローズドフェイスモード」、ヒロイックな「オープンフェイスモード」の開閉ギミックを備え、それぞれ違った表情を見せる。他のヘキサギアと並べた時のシチュエーションやメカ物でお約束であるリミッター解除的な演出など幅も広がる。
武装面はギミック満載! 複合兵装モンスターバレットはメカマニアはたまらない武装と言えるだろう。「大型ショットガンと大型グレネードランチャーを無理やり合体させた武装」という設定など豪放磊落な運用は、「BA ラウドゲイル」の魅力をさらに高めている。
そして、「BA ラウドゲイル」の腕部の可動は広く、両手で構えることも可能。脚部も股関節が広く動くため、腰だめの姿勢、タイヤを使った突進などの力強いアクションができる。
もちろん、分離させての運用も可能でショットガンとグレネードランチャーの2挺持ちも可能。さらに、ライフルも同梱されているので充実の武装でアクションが楽しくなること間違いなし。
そして、大型グレネードランチャーと大型ショットガンはリロードギミックが備わっている。大型グレネードランチャーはマガジン部分と砲身がスライドし、ダイナミックなリロードアクションが可能。
大型ショットガンは、ショットガンでお馴染みのポンプアクションによるギミックを完備。銃身下部の持ち手はスライドし、合わせてアームも伸縮する。「ショットガンと言ったらこれ!」というギミックとメカニカルなアームの可動によるコンビアクションが大胆で目を引く。
また、近接武装として内蔵式小型レーザーカッターが腕部に装備されている。刃はクリアイエローとなっており、「ビークルモード」時には加速時の噴射エフェクトとしても活用できる。
そして、システムコンバートによる「ビークルモード」は無骨なオフロード車のような四輪走行ビークル。どんな荒地も走行可能とする大型のタイヤや路面のギャップを緩和させる脚部のアーム、頑丈な印象を受けるボディなど装甲車的な魅力も備えている。
武装はマウントアームによって積載が可能。
ここからは塗装したものを公開!
「BA ラウドゲイル」(塗装済み)
今回の塗装では、ガイアノーツから発売されているヘキサギアカラーの「ヘキサデザートイエロー」と「ヘキサフレームガンメタル」を使用している。どちらもサーフェイサーなどの下地はせず直接のエアブラシ塗装だ。
「ヘキサデザートイエロー」は装甲部分で、1000番のやすりがけの跡も綺麗に隠蔽することができる。また、成型色に近い色合いながら光沢が抑えられ、マットな仕上がりとなっている。
「ヘキサフレームガンメタル」はフレーム部分に使用。こちらもやすりがけ跡を隠蔽できた。こちらはガンメタリックな光沢のある仕上がりとなっており、金属的な演出が心憎いカラーリングとなっている。エアブラシで塗装した瞬間にもその光沢感に感動することだろう。
注意点として、フレームパーツはABS製なので塗装による破損につながる恐れがある。塗装する場合は破損を抑えるため、サーフェイサーで下地処理をすることをオススメする。また、コトブキヤホームページの「ABSパーツに塗装したい!」にて詳しく解説がされているので、こちらもチェックしてみよう。
そのほかの細かい部分、シリンダーなどはゴールドとシルバーで塗装。スミ入れを加えて、パーツのモールドを際立たせることで引き締まった印象となった。
そして、気になる他のヘキサギアとの大きさの比較。「バルクアームα 密林戦仕様」との比較では、タイヤや直線の多い胴体ともあって「BA ラウドゲイル」の方がボリューム感が強い印象だ。
「ガバナー ウォーメイジ・ヘッツァー」との比較。搭乗できることはもちろん、ロールケージにガバナーがつかまるアクションができる。
「ビークルモード」では細かい塗装が光るので、是非とも試して欲しい。
ここからは「BA ラウドゲイル」のアクションシーンを紹介。
システムコンバート、充実の武装、そして、多彩なアクションが楽しめる「BA ラウドゲイル」。
無骨でミリタリーなメカが好きな人にオススメのキットだ。「バルクアーム・グランツ」とはまた違うワイルドな雰囲気は、「ヒューマノイドモード」としてのアクションはもちろん、「ビークルモード」のパワフルに疾走するイメージなど“孤高のヒーロー”的な脳内設定で楽しめる。
また、コトブキヤショップ各店、コトブキヤオンラインショップで「BA ラウドゲイル」を購入すると「マーキングデカール」と「ラウドゲイル用オプションパーツ」が特典でついてくる。オプションパーツは、汎用ジョイントとロングマガジンとなっている。さらに、「BA ラウドゲイル」のかっこよさが引き立つアイテムとなっているぞ。
「BA ラウドゲイル」は好評発売中! みんなもぜひ作ってみよう!!
商品概要
「BA ラウドゲイル」
■好評発売中!
■スケール:1/24
■製品サイズ:全高 約175mm
■価格:7,800円(税抜)
■製品仕様:プラモデル
■パーツ数:201~400
■素材:PS・PE・ABS・PVC(非フタル酸)
■原型製作:毛利 重夫
■購入ページ:コトブキヤオンラインショップ
商品概要
ガイアノーツ ヘキサギアカラー■カラー種類:
HG-01 ヘキサホワイト/HG-02 ヘキサバイオレット/HG-03 ヘキサフレームガンメタル/HG-04 ヘキサダークグリーン/HG-05 ヘキサデザートイエロー
■価格:各300円(税別)
■内容量:15ml■詳細:https://www.gaianotes.com/products/gaia-color_hexagear_color.html
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