さあ今度こそ!
皆さん、お待たせしました。
……キャンプサイトの訪問者をご報告する季節がやって参りました。
ホラ、こういうのって学校でも会社でもあるでしょう。
1ヵ月に一度、毎月月末あたりに設定されているテストだとか業績報告会だとかサ……。わし、昔からこういう行事(なのか?)が大嫌いでねぇ……。
会社でそこそこエラくなってくると、逆にこういった報告仕事が増えてくるので、自分の中で折り合いをつけるのがたいへんだった。本来、俺はこういう原稿を書いていれさえすれば幸せな人間なのに、ポジションが上がるにつれてマネジメント業務ばかりが増えていき、実際にやりたいことに割く時間が目に見えてなくなっていくというね……。まあ、なんでもできてしまう男のサガとしてあきらめていたが(かっこいいなオイ)、それにしたってさまざまな報告会だけは最後まで慣れることはできなかったねぇ……。
って、俺はまた何を書いているのだろうか。
そういった事象に比べれば、『あつ森』のキャンプサイト訪問者のご報告なんて気楽なものである。
会議の議長がエラソーに、
「はい、つぎは大塚編集長、お願いします」
なんて、わざわざしかつめらしい表情を作って使命してきても、
「はぁ~いwww 今月の訪問者わぁ~~~www」
と、緊張感ゼロのアホヅラで発表できるというものだ。
……本来は、な。
こういった難しい会議でも、ポジティブな報告ができるときは気が楽なのだ。それこそ、
「はぁ~いwww 今月わぁ~♪ 過去最高部数を記録しちゃいまして~~~www」
↑このように、弛緩しきった声と顔でご報告できるのである。
でも……。
もしもそこに、まったく予期せぬ数字が並んでいたとしたら。
もしもそこに、まったく想定外のどうぶつがいたとしたら……!
「あ、あっふぅ……(汗)。え、えと、その、んと……((((;´゚Д゚)))」
↑このように言い淀んで、ヘタしたら会議室から飛び出して二度と編集部に戻ってこなかった……なんてことになりかねないのである。
そんな中、今月のキャンプサイトはどうだったのか……?
さっそく結果を見ていってみよう……。
思い掛けない結末
振り返ってみると、前回のご報告の最後では、
10月17日にアリクイが訪ねてきたけど俺の好みとかけ離れていたため無言でテントを後にし、
「俺は……何も見なかった」
と、記憶に蓋をしたことを紹介したんだった。
あれから半月ほど。
しずえはナゼか最近やたらとやる気を出していて、じつに3名もの移住希望者をキャンプサイトに招くことに成功していたのである!!w
しずえもやるときゃやるじゃん!!w 以前、1ヵ月近くも仕事を放棄してキャンプサイトが開店休業状態に追い込まれたことがあったけど、それを思えば見違えるようなキャリアウーマンっぷり!!w いいよいいよ!! ぜひその調子で、いろいろなどうぶつをルナステラ島に呼んでやってね!w
というわけで、まずはひとり目の訪問者だ。
その人(?)は、
豪雨を押してキャンプに来るという剛の者で、俺は、
「こ、これは……屈強な巨獣系が来ているフラグなのでは……!?」
と、若干恐れながらテントに入っていったのである。そしたら……。
うま~~~ん……www
やばwww 屈強とはかけ離れた、寝ボケた顔した馬がいるwww
話し掛けると……。
キザノホマレ……w 名前と話っぷりからして、いま我が島にはいないキザタイプのどうぶつのようだ。
それを考えると、招聘に一考の余地アリではあるんだけど……キザ枠はやはり、ジュンとかジャックが来るのを待ちたいところ!><
というわけで、つぎのチャンスに賭けることにしたのであった。
ふたり目の訪問者は、キザノホマレの10日後となる11月1日に来島した。
若干、
「10日後って……ちょっと空きすぎなんじゃ……。しずえぇぇ……」
と思わなくもなかったが、もしかしたらリリアンとかが待っているかもしれないので不問に付すことにした。
さあ、誰が来たんだ!? ジュンか!? ちゃちゃまるか!?
待っていたのは……!!
くま~~~ん……www
「うッ……ww くッ…………!www」
それ以上、言葉が詰まって出てこない。なんだこの、見るからに食いしん坊なクマは……。
一応、話し掛けると……。
やっぱり食いしん坊かよ!!www ウチの島には……ちょっと……ね^^;
うーーーん!
やっぱりキャンプサイトはギャンブル要素が強いなーーー!! 考えてみたら、約400分の1の確率でひとりだけピックアップされて来るわけだからな……。そうそう簡単に、自分好みのどうぶつは現れないか……。そんな中、1ごうやももこを引けたのは奇跡みたいなもんだわ俺……。
でも、今月はもうひとり来ているのだ。しかも……今朝!!
11月8日。
「キャンプサイトに、また誰か来ましたよ!」
の一報を受け、
「こ、今度こそ!! ぼちぼちアタリを引くときだろ!!!」
なんの根拠もない念仏を唱えながらテントに入ったらだな……。
「・・・・・・・・・」と俺。
「・・・・・・・・・」とアリクイ(苦笑)。
ふたりは言葉も交わさぬまま視線を外し、何事もなかったかのように背を向け合ったのだった……w
……って、これ前回の報告とまったく同じ終わり方じゃねえか!!!w
今日の教訓。
キャンプサイトは、アリクイに始まりアリクイに終わる。
おしまい……。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo
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