【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第88回 北欧神話における最強の怪物「フェンリル」!!!!

第88回 「フェンリル」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今週は筆者が大好きな北欧神話から「フェンリル」を大紹介!!
 

 

▲極醒の神葬狼・フェンリル=ヴィズ

“読書の秋”とはよく言ったもので、秋が深まり、夜が長くなってくると、活字が読みたくなってくるから不思議だ。
筆者は小学生のころから活字人間で、それこそ1年中、新聞、雑誌、単行本はもちろん、折り込み広告やコンビニ弁当の商品タグに至るまで、字が書いてあるものだったら何でも読み込んでしまう。
 
そんな筆者が、秋が深まるにつれて読みたくなるのが“神話”である。
とくに、北欧神話。

 
その理由は非常に学術的で、「なんか寒くなってきたし……北国のお話でも読もうかね~^^」という心理に紐づいている(どこが学術的やねん)。
で、何度も読み返している北欧神話に目を通していた中で、「あ、そういえばこの怪物、パズドラで何匹も所有しているのに1回も使ったことないなぁ~w」と半笑いで見つめてしまったモンスターがいる。
 
何を隠そう、それは“フェンリル”。
 
北欧神話における最強の怪物であり、ラグナロクの中心を成した最重要人物(?)のひとりなのに……これまで筆者は、その存在をほとんど意識してこなかったのだ。
なのでその罪滅ぼしとして、ここに解説させていただく。
 
フェンリルは前述の通り、北欧神話に登場する狼の姿をした巨大な怪物である。
 
なので名称もフェンリル以上に、“フェンリス狼”と呼ばれるほうがメジャー感がある気がする。
 
父親はかの悪神・ロキで、神々に災いをもたらす3兄妹の長子として生を受けた。
ちなみに次男は“世界蛇”のヨルムンガンド、末っ子の妹はヘルヘイム(地獄)の番人であるヘルである。
 
世に悪い3兄弟はたくさんいると思うけど、このフェンリル・ヨルムンガンド・ヘルの地獄の三巨星に比べたら、かわいいウサギみたいなものに違いない。
 
そして実際、フェンリルは、神々との戦いであるラグナロクにおいて、最高神のオーディンを喰って(飲み込んで)しまう。
 
まあその直後に、オーディンの息子であるヴィーザル(このへんも片っ端からパズドラに出てきますな)に殺されてしまうわけだが、一度でも“最高神喰い”を果たしたフェンリルの実力は神話になるほど(神話だけど)のインパクトを残したのである。
 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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