目覚めるおじさん
前回のハロウィン日記の最後、
立ち話している俺とツンドラのまわりをウロウロし、いかにも、
「いや~、部下に無理やりジャックオーランタンのコスプレされちゃったよ~^^;(チラッ) 俺はイヤだって言ったんだけど、まわりの連中がうるさくてさぁ^^;(チラッ) “部長、絶対にコスプレ映えしますよ!”なんておだててくれちゃってネ^^;(チラッチラッ) もうそんなトシじゃないから、断りたかったんだけどねぇ^^;;;(チラッチラッチラッ)」
会社の忘年会の余興で仮装を頼まれ、うれしいくせについつい「ホントはイヤなんだよ!?」と予防線を張る部署長のごとく、思わせぶりに徘徊するナゾの人物の存在を匂わせた。
まあひと目で、
「コイツが、この日だけ襲来する“パンプキング”ってヤツなんだろうな」
とわかったものの、
「……だからと言って、相手をしてやる義理もないよな」
ナゼか斜に構えてしばらくシカトしていた。我ながら、俺も小さいヤツだなと思う(苦笑)。
とは言え、さすがに一生放っておくのもかわいそうなので、こちらも手持無沙汰になったタイミングで相手をしてやることにした。
このときの、パンプキングのうれしそうな様子ったらなかったねw 長い海外出張から帰ってきたとき、尻尾を千切れんばかり振り回しながら抱き着いてくる飼い犬のようだったわ。
そして、調子に乗ってこんなことを言うのである。
当然、毅然とした態度でこれを断り続ける。
こういうとき、キチンとイヤなことはイヤと言えないとアカンのである。……でも、サラリーマンが会社において上司にこんな態度を取り続けると、そのうち何の申し出もされなくなる可能性が高いので何事も“ほどほど”がちょうどいいかと思います(苦笑)。
パンプキングのしもべに
俺の頑なな態度に呆れながらも、パンプキングはハロウィン用のリアクションを教えてくれた。
おおおおお!!!ww こういうのこういうの!!!w こういうの待ってたのよパンプキングさん!!!
イベント限定アイテムやレシピもうれしいけど、日常的に使えるリアクションは、どうぶつからプレゼントされるモノの中でもっとも“喜び度”が高い。とくに、ハロウィンのそれはこの日を逃すと来年の10月31日まで手に入れる手段がないと思うので(たぶんな!)、必ずやこの日にゲットしておきたかったのだ。
さっそく、使ってみる。
うひょおおおお!!!w ハロウィンのリアクション、ふたつとも最高~~~!!w
この贈り物ですっかりパンプキングに懐いた俺は、手に入れたお菓子を貢ぐとともに、
格好もパンプキングのソレとなって、街をウロつくことにした。
そしたら……w
お?www かぶきちの反応がいつもと違うwww なんか……カツアゲしてるみたいじゃん!
すると……。
すぐにバレたが、アメちゃんをゲット! こちらの格好によって住民たちの反応も変わるとは、めちゃくちゃ作り込まれているなこのイベント!!
ハロウィンの話……もう1話だけ続きます!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo
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