料理は平和の象徴です
前回の日記で、もっとも効率的かつフレキシブルに、そして安価でストレスなく回復ができる手段として、
「料理を喰え!!」
と提唱した。そして、それを得るために毎日キチンとログインし、デイリー任務や地脈の花芽を追い掛けるよりも何よりも、
「各地の食べ物屋をグルメ探訪して、売っている料理と食材を片っ端から買い漁れ!! 話はそれからだ!!」
そう教授したのである。
食事は、いい。
リアル世界でも、荒ぶる無頼の徒やチンピラな方々ですら、おいしい食べ物を目の前にしたらダランと眼尻が下がり、まるで生まれて初めてねだっていたオモチャを買ってもらった少年のように顔を紅潮させる。そしてボキャブラリーを総動員して、その食事に賛辞を捧げるのである。
「いやあ、俺って舌が肥えてるじゃん?^^ うまそうなものを目の前にすると、どうしても気が抜けちゃうんだわ^^ うわ、このウニやっば。パネェパネェwww」
また、5秒前まで「フーーーーーーッ!!」、「シャーーーーーッ!!!」と、血のように真っ赤な口を耳まで裂いて威嚇し合っていた2匹のネコも、
「ほらほら! そのへんにしとき! ご飯だよ! 仲良く食べな!」
そう言って大好きなロイヤルカナンを持って行ってやると、
「ゴロゴロゴロウニャニャニャンニャンニャン^^(※訳:いやあ、俺って舌が肥えてるじゃん?^^ うまそうなものを目の前にすると、どうしても気が抜けちゃうんだわ^^ うわ、このロイカナやっば。パネェパネェwww)」
こんなことになる。おいしい食事がそこにあったら、世界はつねに平和なのである。
食材採取ツアーへ
『原神』の世界でも、料理は平和のアイテムだ。
とは言っても、さすがに敵対する蛮族・ヒルチャールどもと杯を交わし、
「あんときのヒルさん、強かったわあ! 1発でやられると思ったよぉ~^^」
「なぁに、角さん(俺のことな)こそ堅い堅い! 殴っても殴ってもへっちゃらでさ! わしもどうしようかと思ったよ!!」
「なんのなんの^^ まあ1杯飲みねえよ^^」
「おっとっとっと^^ そのへんでどうも^^」
と、一気に宴会にまでなだれ込むほど仲良くはなれない(あたりめーだ)。料理はあくまで、自分たちの回復やステータスアップに使うに止めておきたいところである。
さて前回の日記で書いた通り、料理を手に入れるもっとも手っ取り早い手段は“店を巡って買うこと”である。
しかし、うまくできているもんで、1日にお店で購入できる数は決まっていて、金にものを言わせた、
「その鶏肉と野生キノコの串焼き、500本包んでくんな^^ あ、テイワットの目玉焼きも、ついでだから1000個買っておくよ」
なんていう爆買いはできない。効率よく回復できる料理は買えても5~10個程度で、だからこそ昨日の記事で、
「面倒でも、食べ物屋は片っ端から巡ろう」
と主張したのである。
でも……。
モンドと璃月のお店をすべて回ったところで、それほどたくさんの料理が手に入るわけではない。相手にするのがつねに、ヒルチャールのおっさんとかスライムばかりならそれでも十分間に合うんだけど、
見るからにヤバい中ボスやダンジョンに入ってしまったとき、一瞬で回復事情はひっ迫する。店で購入したくらいでは、ストックはすぐに底を突いてしまうと思うのだ。
そんな状況を見越して、冒険者は何をすればいいのか?
もちろん“料理”なんだけど、その前にやらなきゃいけないことがある。それが……ぜひフィールド散策時のルーチンワークにしてもらいたい、
“食材採取ツアー”
なんですよ!!
狩人になれ!
前回の記事でも軽く書いたけど、料理に使える野菜や果物は、テイワットのいたるところで採取することが可能だ。
草原や木のあたりでキラキラと光るエフェクトを見たら、迷わず近づいて調べてみるといい。必ず、
何らかの料理に使える食べ物が手に入ると思うから。
この世界は、何の気なしに歩いているだけでモンスターや蛮族に襲われる物騒この上ない土地だけど、こと食料に関してはじつに豊かで、テイワットで暮らしている限りは飢えとは無縁だろうなと確信できる。
つねに命の危険にさらされていることを除けば(それを除くなよ)、テイワットは非常に暮らしやすい世界なんだろうな^^
そんな食材採取ツアーだが、成果を考えるなら、それなりの覚悟をもって臨んだほうがいいような気がする。何が言いたいのかというと、
「今日はメインストーリーを進めるぞ!」
とか、
「本日は徹底して冒険ランクを上げたい!」
なんて決意がある日は避けて、できれば“食材採取ツアーに専念する日”を設けたほうがいいかもしれない。ていうか、俺はそうしているのである。
毎日こなす最低限の作業(デイリー依頼くらいか)をやったら、あとはひたすら食材探しだ。
海や川で魚を追い掛け、
ときにはイノシシから肉をもらう。
野菜や果物を採るのも忘れずに。ついでに砂糖を生成できる“スイートフラワー”ら、一時素材の採取もしておく。
こうして、狩人になったつもりでひたすら食材を集めると、いざ料理をするときに大量に生産することができるのでまことに都合がいいのだ。
ちょっと面倒かもしれないけど、安心・安全な旅を満喫するなら、食材採取ツアーは絶対にオススメ! たまには狩猟も、いいもんですよ!
続く!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『原神』公式サイト:
https://genshin.mihoyo.com/ja/
※ゲーム画面はPS4ソフト『原神』のものです。
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