季節の変わり目に
今日こそ短く、スッパリとまとめる。
ナゼなら……死ぬほど原稿が溜ま(以下、前回の記事参照)。
それにしても、季節の移り変わりが早い。
つい先日、『あつ森』の島も海開きになり、それに合わせるようにリアル世界も気温がグングン上昇して、気が付けば連日の猛暑日。
「あちぃあちぃ……。マスクがあちぃ……」
と愚痴を言っている間にお盆が過ぎ去り、夏の風物詩である長いテレビ番組も終了して、いまカレンダーを見たら8月29日になっている。
「なんかもう、年を経るごとに時間の流れに加速度がついているなぁ……」
なんてボンヤリと思い、
「まもなく9月だねぇ……」
と迫るつぎの季節に考えが及んだとき、
「はっ!!!!!」
と限界まで目が見開かれてしまった。
8月から9月になるってことは……暦の上では“季節が変わる”ということだ。夏から秋なれば当然、リアル世界でも植物や生き物の勢力図が変わってくるわけで、その縮図である『あつ森』なんて当然……!! 夏しか獲れない虫や魚がいるのでは……ッ!!?
「やっべぇぇぇえええ!!! すっかり忘れてたぁぁあああ!!!」
8月も残り数日というところで、いきなり忙しくなってしまった。これ完全に、夏休みの宿題に1ミリも手を付けず、登校日前日になって、
「やっべぇぇぇえええ!!! すっかり忘れてたぁぁあああ!!!」
ってなるのと完全にいっしょやん(苦笑)。
ナゾの海産物
そこでさっそく、俺は我が編集部の“あつ森攻略班”(たっちー先生家族だけど)に連絡を取り、
「8月いっぱいで島から姿を消す生き物を教えてくれ!!」
と指令を出した。
その結果、9月になるといなくなる虫と魚として、以下のものがピックアップされたのである。
【8月いっぱいで消える魚(北半球)】
・イカ
・カエル
・ナポレオンフィッシュ
・メダカ
・ライギョ
俺は「ほっ!」と胸を撫でおろした。この情報が確かであれば、とりあえず魚はコンプリートされているようだからだ。面倒臭そうなナポレオンフィッシュとライギョも、↓この通りである。
よしよし。ここのところあまり熱心に釣りはしていなかったんだけど、過去の資産が活かされた感じだな。
続いて、虫だ。虫は夏のあいだに甲虫やセミなどがドッと増えたので、コンプリートもたいへんなのではなかろうか。昆虫採集は非常に熱心にこなしていた自負があるので、まさか獲り漏らしがあるとは思えないんだけど……やっぱり、ちょっとドキドキする。
「だ、大丈夫かな……」
緊張しつつリストを見ると……!
【8月いっぱいで消える虫(北半球)】
・オオクワガタ
・オウゴンオニクワガタ
・カナブン
・カブトムシ
・ギラファノコギリクワガタ
・コーカサスオオカブト
・ゾウカブト
・タマムシ
・ノコギリクワガタ
・プラチナコガネ
・ヘラクレスオオカブト
・ホウセキゾウムシ
・ホソアカクワガタ
・ミヤマクワガタ
・アオスジアゲハ
・オオムラサキ
・アブラゼミ
・クマゼミ
・セミのぬけがら
・ヒグラシ
・ミンミンゼミ
……って、甲虫とセミ、ほぼ全滅やんけ!!www
このへん、やっぱり実世界と同じなんだなあw 夏の終わりとともに、一部のセミを除いてそそくさと地表から撤退していく虫たち……。
「いいですわねぇ……。風情ですわねぇ……」
なんて、うっとりしている場合じゃないのだ。これだけ大量の虫を、俺はコンプリートしているのか!!?
そこで、我が昆虫図鑑と比べてみたところ……!
「ふふん!www」
俺は瞬間的に成金社長の表情になり、椅子にふんぞり返って腹をポンポンと叩いた。
「ぐふふふwww 昆虫採集において、わしに死角はないのじゃ。ここにリストアップされた虫どもは……とっくの昔に捕獲済みじゃぁぁぁあああ!!!www」
そうなんです。“虫取り名人”を自認する俺、ヘラクレスだろうがオウゴンだろうが、すべて捕まえていたんですねえ!!
よしよしwww これで残るは海産物だ。
でもコレについては、虫や魚に比べて種類は少ないし、マメに潜って獲っている自覚もあったので、
「正直、余裕すぎるwww 生き物コンプリートは、すでに達成されていたんだなwww」
そう確信してやまなかった。なので、たっちーから送られてきたリストを見たのも、
「ま、一応、確認ってことで」
それくらい軽い気持ちでのことだったのである。
では、見てみるかな。8月いっぱいで獲れなくなる海産物は……。
【8月いっぱいで消える海産物(北半球)】
・コウモリダコ
・ホヤ
「……ん?」
一瞬、俺の時間が止まった。そこに、見たこともない名前が刻まれていたから。
俺はふんぞり返っていた態勢から居住まいを正し、怯えた震え声で小さくささやいた。
「こここ、コウモリダコって……なんだよ……((((;゚Д゚)))」
続く。
大塚角満の『あつ森』おもしろガイドも更新中
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo
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