何から何まで怖い!プレイヤーを恐怖のどん底に落とした『SIREN』(サイレン)
2003年11月6日にソニー・コンピュータエンタテインメント(現在のソニー・インタラクティブエンタテインメント)から発売されたプレイステーション2用ソフト、『SIREN』(サイレン)は、あらゆる意味でプレイヤーの記憶に残る作品となった。
ディレクターの外山圭一郎氏とシナリオ担当の佐藤直子氏は、ホラーゲームの代表的なシリーズを手掛けたコンビで、そういう意味では『SIREN』は、発表の段階からマニアに大いに注目される作品だったのである。
『SIREN』は、当時のホラーゲームでは珍しく日本が舞台の和製ホラーで、地方に伝わる土着信仰や民間伝承の影響を大きく受けた作品となっている。
物語の舞台となるのは××県三隅郡にある羽生蛇村(はにゅうだむら)。27年前に大規模な土砂災害で壊滅し、陸の孤島となった村で大量殺人が起こった……という都市伝説に興味を持った高校生・須田恭也が、単身訪れることから物語は始まる。
その日の深夜、恭也は、森の中で行われる怪しげな儀式を目撃する。しかし村人に見つかり、慌てて逃げ出すも……突如として村中に、大音量のサイレンが鳴り響く。様子のおかしな村人たちが徘徊し、山の中にあるはずの村の周囲は……赤い海で囲まれてしまう。逃げる途中で出会う盲目の少女。少女が生贄として捧げられるという村の儀式--。同時期に村を訪れた数々のキャラクターも怪異に巻き込まれ、村を徘徊する“屍人”からの逃避行を余儀なくされる。
迫りくる“屍人”と戦わざるを得ない主人公たち。しかし戦闘に不慣れなため弱く、しかも使用できる武器は鉄パイプやバールなどの日用品で、銃器なども警察官の持つ拳銃や村田銃など日本でも手に入れられるものに限られる。そこで、『SIREN』の象徴的なシステムである“視界ジャック”(一時的に他人の視覚と聴覚を盗用する能力)を駆使して迫りくる屍人をかわすのである。
「SIREN」シリーズの難度は折り紙付きで、すべての謎を解明するハードルも非常に高かった。それでも、練りに練られた物語と挑戦的なゲームシステム、そして圧倒的な怖さが相まって、いまだ熱狂的なファンを抱える作品となっている。
2006年2月9日には続編の『SIREN2』(PS2)が、2008年7月24日にはプレイステーション3で第3作『SIREN:New Translation』が発売されている。また、『2』をモチーフにした映画『サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜』も公開されて話題に。
コロコロオンラインでは、この「SIREN」シリーズを生み出したクリエイター、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの外山圭一郎さんにインタビューを試みている。どうやってここまで恐ろしいゲームが誕生したのか、核心部分を根掘り葉掘り尋ねたものとなっているので、ぜひそちらもチェックしていただきたい!
PlayStation 2用ソフト『SIREN』
(C)2003 Sony Interactive Entertainment Inc.
※現在は、PS3で遊べるデータがPlayStation Storeで購入できます。
PlayStation 2用ソフト『SIREN 2』
(C)2006 Sony Interactive Entertainment Inc.
PlayStation 3用ソフト『SIREN:New Translation』
(C)2008 Sony Interactive Entertainment Inc.
※定額サービスPlayStation Nowご加入で、PS4およびPCで遊ぶことができます。
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