By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
いよいよ8月7日(金)にリリースされる新たなマスターズ製品『ダブルマスターズ』のカードプレビュー期間が開始しましたね。こちらは収録カードの全てが再録カードで構成されている特殊なセットで、収録されるカードはスタンダードとパイオニアでは使用できません。しかし、その分過去の強力なカードが多数収録されており、発売日には毎回全国のカードショップに注文が殺到する超人気セットでした。
今回は2018年12月に『アルティメットマスターズ』がリリースされてから実に約1年8ヶ月ぶりのマスターズセットということもあって、統率者戦や(レガシー、ヴィンテージなどの)エターナルプレイヤーからの注目度も高いです。しかも、今回は『ダブルマスターズ』の名の通り、各パックにつきレアとFoilカードが2枚ずつ収録されているとのこと。今までにない超豪華仕様のセット、早く実際にパックを剥いてみたいですね!
さて、最近のアップデートはこんなところでしょうか。早速今週もスタンダードの最新のデッキリストを見ていきましょう!
Red Bull UNTAPPED Online予選
先週と同じ説明になってしまいますが、「Red Bull UNTAPPED」は、世界的な飲料メーカーであるRed Bull社が協賛している世界大会です。今年の秋頃に本戦が予定されており、現在はその予選期間。毎週末、世界の猛者たちが本戦出場を目指して争っています。
そんな中で見事に優勝を収めたのはHoshi Yuki選手でした!先週の井川選手に続いて日本人の快挙が続いています。しかも、使用デッキは少し珍しいデッキである「白単アグロ」です! 『基本セット2021』によって成立したそのデッキリストを見ていきましょう!
白単アグロ(使用者:Hoshi Yuki選手) | |
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枚数 | カード名(メインボード) |
17 | 《平地》 |
4 | 《アーデンベイル城》 |
4 | 《巨人落とし》 |
4 | 《追われる証人》 |
4 | 《無私の救助犬》 |
4 | 《駐屯地の猫》 |
4 | 《敬慕されるロクソドン》 |
4 | 《歴戦の神聖刃》 |
4 | 《栄光の頌歌》 |
4 | 《バスリの結束》 |
4 | 《急報》 |
3 | 《不敗の陣形》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
4 | 《報奨密偵》 |
3 | 《ガラスの棺》 |
3 | 《敬虔な命令》 |
2 | 《一心同体》 |
2 | 《黒き剣のギデオン》 |
1 | 《不敗の陣形》 |
こちらは由緒正しき「白単アグロ」。ウィニーとも呼ばれるアーキタイプで、マジックの歴史にもたびたび登場する伝統的なタイプのデッキです。まぁ、それだけ有名なデッキであるにも関わらず本連載で白いウィニーデッキを取り上げるのは1年以上ぶりだったりするんですが……ここ1年くらいの間は緑青のデッキが強すぎたから仕方ない(?)。
しかし、どんなセットにも必ず白の優秀な軽量クリーチャーの1種類や2種類はいるものです。そうした優秀なクリーチャーをかき集めれば白単ウィニーは完成します。『基本セット2021』では、戦線維持に寄与してくれる《無私の救助犬》と《歴戦の神聖刃》の2種類のクリーチャーが追加されたことで、除去デッキに対しても耐性がついています。
さらに、『基本セット2021』がもたらした最強のカードといえばこれでしょう。“アンセム”こと《栄光の頌歌》です。
自軍のクリーチャーを恒久的にサイズアップさせる能力。+1/+1という修正値は小さく見えますが、クリーチャーが並んでいる状況での《栄光の頌歌》はまさにフィニッシャー級の働きを見せてくれる超強力なエンチャントです。たとえば《栄光の頌歌》がある状況での《急報》は2マナで2/2を2体並べることができるという驚異的なパフォーマンスに早変わり。
《栄光の頌歌》を引かなかった場合でも、《バスリの結束》や《敬慕されるロクソドン》といった強化手段もあるため、デッキの挙動は見た目以上に安定しています。こうしてメインボードから無理なく同じ役割のカードを多数採用できていることも、現在の白単アグロの強みと言えます。
そして何より、このデッキは非常に組みやすいのもポイントと言えるでしょう。多色土地も使わずに済んでいるためデッキを組むために必要なレアの総数が圧倒的に少なく、ほとんどのカードは普通にパックを剥いているだけでもそこそこ集められるようなカードばかりです。
もしも周りで最近マジックを始めたという友達がいたら、まずはこのデッキを紹介してあげるのもいいかもしれませんね。
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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