トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×たいじ 第1回】
GGBoyZから満を持して、たいじ選手が対談初登場!
これまで数々の名勝負を繰り広げてきたカラマリとGGBoyZだが、それぞれ相手のことをどう思っているのか? ふたりが知り合うきっかけなども含めて、たっぷりと話を聞いていくぞ。
「第5回スプラトゥーン甲子園」関東地区大会 DAY1
たいじ選手が所属するGGBoyZが優勝した「第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1」は上の動画で見ることができるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・・よしもとゲーミング カラマリ所属。
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaたいじ
「スプラトゥーン甲子園」とE3で開催された世界大会をそれぞれ2連覇するなど、スプラトゥーン界でも桁外れの実績を持つ最強チーム・GGBoyZのリーダー。初代『スプラトゥーン』の頃から凄腕プレーヤーとして名を馳せ、数々の大会で活躍。そのあまりの強さから「スプラの王」との異名を取るほど。とくに大舞台では驚異的な勝負強さを発揮しており、今年開催された「第5回スプラトゥーン甲子園 関東地区大会DAY1」でも安定感抜群のプレイングでチームの優勝に貢献。「スプラトゥーン甲子園」3連覇という偉業達成にも注目が高まる。
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あとばる選手とたいじ選手の関係
――今回はカラマリとGGBoyZという人気チームおふたりの対談ということで、これまでの両チームの因縁というか……。
たいじ:(因縁は)ないです。
あとばる:あはは。
――両チームの戦いの歴史なんかも振り返っていきたいなと(笑)。その前にまずはおふたりの関係性といいますか、いつ頃からお互いに認知したのかなというところから教えてください。
たいじ:いつだろう。『1』から知っていて、『1』のときに味方でやったことがあったかな。
あとばる:ユーザー主催のオンライン大会とかで一緒にやったことがあったかも。
たいじ:大会とかでちょっとやったくらいで、基本は敵同士でやっていた感じですね。
――たいじさんは『1』の初期から有名で、ニコニコ動画にスプラシューターコラボを使った動画を投稿したことをきっかけに「すごいプレーヤーがいる」と話題になったわけですけど、その後にあとばるさんが出てきた感じなんですか?
たいじ:そうです。あとばるもちょくちょくニコニコには上げていたよね。
あとばる:そうですね。でも、たぶんニコニコに上げたからというよりは、ユーザー主催のオンライン大会に出てたいじさんの視聴者とかに見てもらえてというのが大きいと思うんですけど。
たいじ:いや、でもやっぱりうまかったんで。(あとばる選手は)H3リールガンが流行る前からずっと使っていたよね。
あとばる:ずっと使っていましたね。
たいじ:流行る前から使っていてうまかったから、その時点で「すごい奴がいる」というので人気になった感じだと思いますね。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1 4:11:45より引用)
――あとばる選手がそういうオンラインの大会に出場しようと思ったのはどういう経緯だったんですか。
あとばる:聞いた話によると、よく一緒に遊んでいたメンバーを主催者の人が呼ぼうと思ってその人の配信を見に行ったら僕がいて、「なんだこのH3!?」みたいな感じで目に付いたみたいで。それで声をかけることにしたというのは聞きました。
――それが『1』のけっこう早い時期?
あとばる:遠い記憶すぎてあれですけど、1年経ったくらいかな。
たいじ:数ヶ月とかじゃない気がする。
あとばる:発売されて最初の1年は全然、大会とかにも出ていませんでしたし。
――やっぱり緊張しましたか?
あとばる:最初は緊張しました。
――ちなみに、その大会の結果はどうだったんですか?
あとばる:どうだったかな。
たいじ:結果、覚えてないな。
あとばる:あまり良くなかった覚えはあるんですけど、少なくとも会心の出来ではなかった気がしますね。そのときは、勝敗というよりは出られただけで嬉しいという感じだったので。
――その大会からお互い認知した形なんですね。
あとばる:僕はたいじさんに関しては初期から一方的に知っていた感じですね。ニコニコに動画を投稿している人の中でもとくに有名なプレーヤーのひとりでしたし、「スプラトゥーンの動画を見るならとりあえずたいじだ」みたいなところはありましたからね。
たいじ:嬉しいですね。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1 4:13:03より引用)
――『1』の頃に自分もたいじ選手の動画をよく見ていたんですけど、見ると影響されちゃうというか、動きを真似しようとしても全然できなくて、余計に腕前が下がっちゃうみたいなことがあって(笑)。
あとばる:真似しようとしてもできないんですよね。
たいじ:あとばるはできるでしょ?
あとばる:いやいや、あの頃はできなかったですよ(笑)。
――その後、おふたりは甲子園やNPBなどいろいろな大会で対決してきたんですけど、あとばる選手から見たたいじ選手はどのようなプレーヤーという印象ですか。
あとばる:やるべきことをしっかりとやるプレーヤーという印象ですね。甲子園とかでも思うんですけど、常に勝つための動きをしていているんですよね。「ちょっとでも甘えたら確実にやられる」みたいな。甲子園といった大きな大会のステージって、緊張とかもあって普段通りの動きってなかなかできないんですけど、そんな中でもたいじさんはいつも通りの勝ちにくる動きをしてくる。だからこそ、勝率が安定しているんだろうなって思うんですよね。そこは本当にすごいなと思います。
――勝つためにどう動けばいいかをしっかりわかっている。
あとばる:わかっている。ここでこう動いて、キルをとって、カウントを進めてというのが、たぶん頭の中にあるんだと思います。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1 4:14:18より引用)
――たいじ選手から見たあとばる選手はどうですか?
たいじ:最近はけっこう前衛のブキを持っているんですけど、僕の中ではやっぱり中衛のイメージが強いですね。昔はH3リールガンをずっと使っていましたけど、“射程の押し付け”がめちゃくちゃうまくて。相手との距離の取り方が絶妙というか。
だから、対面してもこちらが触れられないまま一方的に倒されることが多いし、うまく近づいてもエイムがいいので返り討ちにされやすい。その意味でも中衛ブキを持たれたら、わりと自分が思う理想的な動きをしてくるプレーヤーですね。
――あとばる選手は最近だとオーバーフロッシャーを持ったりもしていましたね。これはやっぱりチームとして編成の幅を広げていこうということで?
たいじ:そうなんだ。そんなの持っていたんだ。
あとばる:そうですね。エリアに関しては塗りとか、圧力とかいろいろ足りない部分があって、そういうのを僕のブキ替え一つで解決するのがオーバーフロッシャーだったという。
たいじ:そうなんだ。オーバーフロッシャーも持つのは知らなかった。
――シューター以外でも使えるのは驚きでした。
たいじ:センスがあるんですよね。本来だったら中衛の人が前線のブキを持つとちょっと引きすぎちゃったりするんだけど、ちゃんと前に出てくるから立ち回りがうまいんだと思う。ゲームをちゃんと理解している。
あとばる:嬉しいですね。たいじさんにそう言われると。
――たいじ選手は「スプラの王」と呼ばれたりもしています。それに関してはご自身ではどう受けとめていますか。
たいじ:1度、甲子園のときに自分から「スプラの王」と言っちゃったんですけど、実際は全然そんなつもりはなくて。いまでも普通にもっとうまくなりたいなと思っているから、自分が王だとかはまったく思っていないですね。
――プロになってちょっと発言も控えめになりました?(笑)。
たいじ:いやいや、そんなことないです(笑)。最近、スプラトゥーンをうまくなりたい欲がすごくて。
――それは新鋭のプレーヤーというか、うまい人たちが増えてきたことも要因になっていますか。
たいじ:そうですね。うまい人が増えましたね。ちょこぺろ(ガチマッチ全ルールXパワー3000超えを達成した凄腕プレーヤー。「ガチマッチの帝王」との異名を取る)だったり、他にもたくさんいて。やっぱりガチルールの大会とかだと最近は全然優勝できていないので、もっとうまくなりたいなと思いますね。ナワバリだったらめちゃくちゃ練習しているので自信あるんですけどね。
――最近は本当にうまいプレーヤー、強いチームが増えましたし、全体的なレベルが高いですよね。
たいじ:めちゃくちゃ高いですね。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1 4:15:15より引用)
たいじ選手から見たいまのカラマリの印象は?
――5月に行われたユーザー主催の大会でもおふたりは対戦されています。
あとばる:そうですね。
――このときはたいじ選手はGGBoyZではなく、別チームのメンバーとしての参加でしたが、たいじ選手から見たいまのカラマリにはどんな印象がありますか?
たいじ:チームとしての年数が長いので、連携的な意味ではやっぱり強いなと思いますね。慣れているなという。大会とかだとその強さが出るというか。
あとばる:確かに練習だと僕ら、いまいち振るわないですね。
たいじ:その大会の前に対抗戦をやっていたんですけど、そのときに俺らがちょっとだけ勝ち越したんですね。それで、「これはいけるな」って感じでカラマリとの試合に臨んだら、逆に僕がボコボコにされたという。やっぱり本番に強いなと思いましたね。
――あとばる選手自身は本番に強くなってきた実感はありますか?
あとばる:どうなんですかね。本番になるとみんなテンションが高くなって声が出ているのがいい方向に作用しているのかな。練習だとわりと黙々やっているんですけどね。
たいじ:カラマリ、練習だと意外とテンション低いんだよね。俺、けっこうぴょんの配信とか見ているから。
あとばる:たぶん、みんな考え込みながらやっているからというのはあると思う。いい意味でも悪い意味でも考えちゃっていて、結果、声がどんどん出なくなっていくという感じですね。
――この試合のあとばる選手はロビーの段階からすごくテンションが高かったですよね。
あとばる:そうですね。この大会は楽しかったですね。
――たいじ選手のチームとの1本目の後、あとばる選手は「心臓が痛い」みたいなことも言ってましたけど、それだけ精神力を使う試合だった?
あとばる:1本目の勝ち方がなかなかにハラハラする勝ち方だったので(笑)。
たいじ:劇的だったからね。
あとばる:そうなんですよ。最後に慣れないセンプクとかしていたんで、けっこうドキドキでした。
・たいじ選手はどんな環境でも常に勝つための動きができるプレーヤー!
・スプラトゥーンの動画を見るならとりあえずたいじ選手!
・たいじ選手の最近のカラマリの印象は本番に強いチーム!
次回も引き続き、あとばる選手とたいじ選手の対談をお届け!
『スプラトゥーン』をプレーするようになったきっかけやGGBoyZ結成の経緯などを語ってもらったぞ。次回もお楽しみに!