By まつがん
いよいよ《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》を使うための材料は整った。
そう、あとは「3. 余ったスロットを適当に埋める」の過程を踏むだけだ。
3. 余ったスロットを適当に埋める
《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》は終盤のカード、より具体的に言えばゲームの最後に勝ち手段となるカードである。
《暴走機械オーバースキル》を出し、9マナに到達した時点で手札に《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》《ブラッディ・クロス》が揃っていれば (+相手のバトルゾーンにクリーチャーがいれば) 即勝利ということで、残りのスロットはこの勝利条件を最も満たしやすくなるカードで埋めるべきだろう。
まず9マナに到達する必要があるということは、マナブーストは必須である。
そして、もちろんその上でも9マナというのは容易に到達しうるマナ域ではない。ということは、それまで生き延びるだけの時間を稼ぐことができる強力なシールドトリガーも必要不可欠となるだろう。
加えて9マナ時点で手札にキーパーツが揃っている必要があるということは、ドロー手段もある程度は積んでおきたい。
このようにデッキのコンセプトが決まると今度はそれに応じて、周辺のスロットに対する「要請」が生まれてくる。
だから段落タイトルの「適当に埋める」とは、本当にランダムなカードで埋めてしまうといった意味ではなく、こうした「要請」を適切に見極め、コンセプトの実現に資すると予測されるカードで周りをしっかりと固める、ということなのだ。
話を戻すと、既に3種12枚が埋まったデッキにおいて、マナブースト、強力なシールドトリガー、 そしてドロー手段という3つの要請を残りの28枚で同時に満たすためには、それらのうち2つ以上を兼ねるようなカード (マナブースト兼ドロー手段など) がないか検討した方が良いだろう。
たとえば《フェアリー・シャワー》はマナブーストとドロー手段を兼ねており、時間は稼げないもののトリガーでもあるので、このデッキのコンセプトには打ってつけだ。
さらに《怒流牙 佐助の超人》はトリガーではないものの、《斬隠蒼頭龍バイケン》と組み合わせると強力な防御手段となり、マナブーストとドロー手段にもなる。デッキの色も自然/水/闇のいわゆるアナカラーがベースになるのが確定していることもあり、こちらも噛み合っている。
あとは強力なトリガーということで適当に《テック団の波壊Go!》でも入れておけば完成だ (雑)。
ということで、こちらが新たなマスター《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》を使った新デッキ、「暴走 5.S.D.」だ!!
《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》 | |
《暴走機械オーバースキル》 | |
《ブラッディ・クロス》 | |
《フェアリー・ライフ》 | |
《フェアリー・シャワー》 | |
《ドンドン吸い込むナウ》 | |
《ゴースト・パイレーツ》 | |
《テック団の波壊Go!》 | |
《怒流牙 佐助の超人》 | |
《斬隠蒼頭龍バイケン》 | |
《怒流牙 サイゾウミスト》 | |
《黒豆だんしゃく/白米だんしゃく》 |
このデッキの動きは非常に単純で、「《暴走機械オーバースキル》を出し、9マナと手札に《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》《ブラッディ・クロス》が揃うまでひたすら耐える」というもの。
相手の攻撃はギリギリまでシールドで受けて、《怒流牙 佐助の超人》+《斬隠蒼頭龍バイケン》や《怒流牙 サイゾウミスト》でターンを稼ごう。
2枚だけ入っている《ゴースト・パイレーツ》は闇マナの供給源兼、「なんか《テック団の波壊Go!》みたいな滅茶苦茶なトリガーないかな」と思って見つけてきたカードだが、《轟轟轟ブランド》などはバウンスするだけになってしまうので過信は禁物だ。
実際の動きについてはvol.1同様に対戦動画を用意させてもらったので、気になる方は以下の動画をご確認いただきたい。
というわけでお送りしてきたvol.2、いかがだっただろうか。
新たなエクストラウィン手段となる新マスター《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》はなかなかにクセが強いが、それだけに使い方次第で大化けする可能性も秘めている。
今回紹介した組み合わせ以外にもまだまだ強力な使い道があることだろうと思うので、ぜひデッキ作りに挑戦していただきたい。
そして、このマスターが収録されている双極篇第3弾「†ギラギラ†煌世主と終葬のQX!!」は9月22日(土)発売だ。
他にも気になる情報が9月15日発売のコロコロコミック10月号で読めるかもしれないので、こちらもチェックしてみて欲しい。
それではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。