【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第67回 旅立ちのベアード(2)


 

仲良しな記憶仲良しな記憶

 
この日記にもっとも多く出演している住人って……キチンと数えたわけじゃないけど、感覚的には“水色の黒船”こと巨熊のベアードだと思う。
 

 
小動物系のかわいい住人を求めていた俺としては、その対極にあるルックスとエラそうな言動、キザで鼻につくしゃべりかたなどなどベアードを好きになる要素はひとつもなく、ルナステラ島に居ついて以来毎日、
 
「ベアード、早く出ていかないかなぁ……。早く早く!!」
 
そう願ってやまなかった。我ながら子どもっぽい反応だとは思ったが、10人しか島に置けない以上、やっぱり好みのどうぶつを厳選したいじゃないですか。
 
でも……何度か書いてきた通り、いつのまにかベアードは島の空気に“馴染んだ”
 

 
俺も、最初こそベアードだけ話し掛けなかったり、家にも訪問しなかったりとあからさまな態度を取ってしまっていたけど、いつしか他のどうぶつにはない“オトナな”たたずまいに惹かれるようになり、むしろベアードには積極的に接するようになっていった。
 
朝、出会えば必ず「ベアード、おはよう!」なんて口に出しながら挨拶をしていたし。
 

 
ときにはプレゼントも渡していたし。
 

 
ある日には、ノミを取ってやったりもしたなw
 

 
……まあこれは、虫を捕ろうと思って虫あみを振り回したら誤ってベアードの脳天をぶん殴ってしまい、“たまたま”ノミが発生していたので事なきを得ただけなんだけどな(苦笑)。
 
ベアードの言動はどこまでも大人で余裕があり、他のどうぶつと比べても“話し掛けるときの楽しみ”が大きかったと思う。
 
いつでもキザで、かっこつけ。でも、ちょっと心に響く自己啓発的な発言もくり出してくる。
 

 
リアクションを教えてくれたときも……やっぱりちょっとウザかったw
 

 
でも、やり取りひとつひとつに個性が際立っていたのでじつに楽しく、俺は毎日のようにベアードと語り合っていたのだ。
 
……そう、あの日まで。
 

さらば、校長先生

 
その日--。
 
ベアードはどこか上の空で、何かに思い悩んでいるように見えた。話し掛けようと思っても、
 

 
ぼんやりと空を眺めていることが多くて、なんだか接しにくい。
 
「今日は、そっとしておこうかな」
 
若干心配になりながらも、「ま、そういう日もあるよな」と自己完結して、俺は島の業務に従事していたのであった。
 
すると……。
 
それからしばらくした後、俺はベアードに声を掛けられた。
 

 
↑これはそのときの写真じゃないんだけど、こんな感じで。
 
「お! ベアード、元気になったんかな?w
 
ホッとしつつ「なになに?w」なんて笑いながら話を聞くと……ベアードはあまりにも、意外なことをのたまったではないか……。
 

 
……え??
 
ベベベ、ベアード……引っ越しする気なの!!?
 
え! え!? と明らかに取り乱しながら話の続きを促すと……!
 

 
うおおおおおお!!!! や、やっぱり引っ越しフラグ立ってるうぅぅううう!!!><
 
そうなのだ。
 
すっかり仲良くなって、「さあこれから、思い出をたくさん作っていこうか!!」と考えていた矢先にベアードが、島を出て行きたいと言ってきたのである……。
 
まあ引っ越しフラグはランダムで発生するので、それほど気に病むことではないのかもしれない。でも……まさにこれからというタイミングのどうぶつに言われると、ショックは小さくないんだよねぇぇぇえええ!!
 
もちろん、引き留めも可能だ。上のスクショの選択肢にある「行かないで!」を選べば、引っ越しを断念させることができる。
 
でも……。
 
「外の世界を見てみたい」というベアードの希望を、俺のワガママで止めるのも忍びない。ここはやっぱり……気持ちよく送り出してあげるのが、友だちの務めというものではなかろうか!!?
 
なので、俺は選択しました。
 
「気を付けてね」
 
を……。
 
すると、ベアードは……!
 

 
晴れ晴れとした顔で、旅立つ決意を確かなものにした。嗚呼……ベアード、出ていってしまうのか……。
 
翌日の夜、最後の挨拶にベアードの家を訪れた。
 
すると……彼が強引に島に居ついたときと同じように、たくさんの段ボールが山積みに--。
 
そこはかとない寂しさを感じながら、ベアードと語らったよ。
 

 

 
がんばれよ、ベアード!! いつかまた、どこかの島で会えるといいな!!!(泣)
 
先ほど、この記事を作るためにスクリーンショットを整理していたら、島のみんなで撮影したステキな記念写真が出てきた。最後にそれを貼り付けておきたい。
 

 
ルナステラ島の校長先生、ほかの島でナメられんなよ!!
 
おしまい。
 
大塚角満の『あつ森』おもしろガイドも更新中

大塚角満(おおつか・かどまん)

1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo

 

『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌バックナンバー

▲第1回
いよいよ開始! 無人島生活

▲第2回
ナゼ、かぶるのか

▲第3回
島の名前問題、勃発!

▲第4回
リセマラで星を得る話

▲第5回
初めてのお出かけ

▲第6回
冨〇義勇もどきと冒険に

▲第7回
闇夜の恐怖

▲第8回
もう輪廻転生の呪いだろ……

▲第9回
青空水族館、爆誕!

▲第10回
闘将(たたかえ)! 辮髪戦士!!

▲第11回
タランチュラ島の激闘(1)

▲第12回
タランチュラ島の激闘(2)

▲第13回
おい! 鈴木!!

▲第14回
匠の部屋(1)

第15回
匠の部屋(2)

第16回
またカモか!

第17回
この春を忘れぬために(1)

第18回
この春を忘れぬために(2)

第19回
店に並ぶ人

第20回
空を見上げる人

第21回
空を見上げる人、その後

第22回
カブで資産運用を!

第23回
カブは腐るか食い時か

▲第24回
タランチュラ、一攫千金

▲第25回
風来の釣り人

▲第26回
初めての釣り大会

▲第27回
スゴいのが、いる(1)

▲第28回
スゴいのが、いる(2)

▲第29回
幻聴が、聞こえる

▲第30回
スゴいヤツのその後

▲第31回
“あいつ”がやってくる

▲第32回
あつ森キャピタルゲイン

▲第33回
金の風船、飛んだ

▲第34回
スパークが来る!?

▲第35回
アナタは……誰?

▲第36回
巨獣濃度を下げろ!

▲第37回
かわいい子゛はいねがぁ~(切実)

▲第38回
どうぶつ探し

▲第39回
ロドリー、駄目パイロット説

▲第40回
角満の部屋を大公開

▲第41回
ともだち探し、ドツボにハマる

▲第42回
ともだち探し、ついに決着!

▲第43回
住民全員、集合だッ!!

▲第44回
出会いと別れ

▲第45回
ベアード、島に馴染み出す

▲第46回
4月、最後の激闘(前編)

▲第47回
4月、最後の激闘(中編)

▲第48回
4月、最後の激闘(完結編)

▲第49回
流れ星を見たら「〇〇〇!!」

▲第50回
祝!あつ森日記、連載50回!

▲第51回
橋をケチれ!

▲第52回
50日目の誓い

▲第53回
流浪のノルマン(1)

▲第54回
流浪のノルマン(2)

▲第55回
とたけけを招聘せよ!

▲第56回
島の評判を上げろ!

▲第57回
とたけけライブと最大の失敗

▲第58回
ヨナグニサンの思い出

▲第59回
キャンプサイト、人事部説

▲第60回
“かぶきち”を招聘せよ!(前編)

▲第61回
“かぶきち”を招聘せよ!(後編)

▲第62回
そのノルマンは、ウチの

▲第63回
レアな生き物を追え!(1)

▲第64回
レアな生き物を追え!(2)

▲第65回
レアな生き物を追え!(2)

▲第66回
旅立ちのベアード(1)