シリーズの歴史を紐解きます
空前のヒットとなっているNintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』ですが、そもそもこのシリーズは2001年4月14日に発売されたニンテンドウ64用ソフト『どうぶつの森』に端を発します。じつは、非常に歴史の長い作品なわけですね。
そこでここでは、過去に発売された『どうぶつの森』シリーズの作品を1タイトルずつ紐解き、この稀代のスローライフゲームがどのように進化してきたのかを浮き彫りにしたいと思います!
記念すべき1作目『どうぶつの森』
シリーズ1作目は、2001年4月14日にニンテンドウ64用ソフトとして発売されました。いまから19年も昔のゲームということになりますが、じつはこの段階ですでに、『あつまれ どうぶつの森』に通じるゲームの雛形はすべて完成していたと言えます。
ゲームは、プレイヤーが“ある村”に移り住むところから始まります。そこは、不思議な言葉で話す“どうぶつ”たちが暮らす村で、プレイヤーはその一員となって生活をすることになります。
ゲームの目的は……とくにナシ。どうぶつたちとコミュニケーションを取りながら、釣りや昆虫採集、衣服のコーディネート、部屋の模様替え……などなど、プレイヤーが好きなように楽しむことができます。
そう、要するに『あつまれ どうぶつの森』と同じなんです。
ゲーム中には現実世界と同じ時間が流れていて、四季折々の風景やイベント、そのシーズンじゃないと見られない生き物なども、この1作目から実現されていました。これは、『どうぶつの森』のロムカセットに時計機能が内蔵されていたことで実現したもの。現在はゲーム機そのものがネットに常時接続されたりしているので、こういったシステムもふつうに見えてしまうかもしれませんが、当時としては画期的な手法とアイデアだったのです。
そして、ニンテンドウ64版の『どうぶつの森』で忘れてならないのが“お出かけ”の機能。ニンテンドウ64用ソフトは“コントローラパック”というメモリーカードにセーブデータを保存できたのですが、ここに自分の村のデータを入れ、別の『どうぶつの森』カセット(つまり友だちや家族の)に接続することで、他の村を訪問できる……という遊びが可能だったのです。前述の通り、ゲーム機がネットに接続できるいまだったら村どうしで簡単に行き来できますが、当時はこのような手法を用いて他のプレイヤーとコミュニケーションを取っていたのでした。
当時、筆者はすでにファミ通編集部でニュース担当記者をしていて、会社の机で『どうぶつの森』をアホみたいに遊んでいたことを覚えています。まわりの記者連中も全員(20人くらいいましたけど、ホントに全員)がこのゲームを買って、コントローラーパックを使ってのおでかけに精を出していましたw 村に生えている特産品のフルーツが違ったり、住人もプレイヤーによって異なったので、
「オマエの村にいるリリアンを、どうやってもウチに引っ越しさせる!!><」
「キミの村のリンゴ、全部くれ!!」
なんてやり取りを、いい大人が本気になってやっていたんだよなぁ(笑)。
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